よんばば つれづれ

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ついに騒動の余波が押し寄せた

だれかさんの「やってる感」アピールによる騒動の波が、ついに市井の片隅の一人暮らしの家庭にも押し寄せてきた。

 

小学校からも中学校からも、来週から休業となり、卒業式は卒業生と職員のみで行うというメールが配信された。去年は足の手術後まだ間もなく、長時間じっと座っていることに不安があったのでどちらの卒業式も欠席したが、今年は出席で返事を出しておいたが、参加の必要が無くなった。

 

今朝のニュースでも、貸衣装店に袴などのキャンセルの電話が殺到していると報じていた。キャンセルはきかない契約になっているところも、無料の撮影会や同額の利用券サービスなどを提供するとか。

 

すでに先日お隣の蒲郡市の老舗温泉旅館が、外国人観光客激減のため倒産したニュースがあったが、これから中小零細企業の倒産はどんどん出てくるだろう。小中学校の卒業式には、来賓への当日の茶菓子や紅白饅頭が準備されるが、おそらくそれも急遽キャンセルや数量の激減となり、担当している菓子店には打撃になることであろう。

 

また日本語教室を運営している国際交流協会からも連絡が入り、日本語教室も今日から3月13日まで中止にするとのことで、私たちの教室は12日が今期の最後の学習日だったのだが、生徒さんにもスタッフにも会えないまま春休みに入ってしまうことになった。

 

学校を一斉に休みにしても、社会に混乱を広げるばかりであまり効果はないと思うのだけれど、自分が使用人に育てられたり、我が子も自分の手で育てていないおぼっちゃま方には、学校が休みになれば、周辺にどんな騒動が巻き起こるかの想像はつかないのだろう。

 

重々わかっていたはずだったが、今回の新型肺炎騒動で現れた馬脚は想定をはるかに超えるもので、もう腹を立てるとか呆れるを通り越して、笑ってしまうしかないくらいだけれど、やっぱり情けなくって涙が出ちゃうよね。

 

このつぶやきには思わず笑ってしまった。

 

 

【追記】

卒業生だけの卒業式では「先輩、胸のボタンを・・・」なんてシーンもないのね。いやもうこんなシーンはもともとないのだろうか?

卒業式、入学試験、入社式・・・。いろいろ人生の節目の季節なのに、めぐり合わせてしまった人たち、お気の毒。

 

 

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アタシのほうが賢そうじゃない?    byドリーム

ちょっとたんまで、言葉遊び

なんだか新型コロナウイルス騒ぎに隣人の心配やらも加わって疲れてしまったので、今日はちょっと言葉遊び。

 

タイトルにした「たんま」は、全国的に伝わるのだろうか。子供の頃、友達と遊んでいるときによく使った。かくれんぼなんかの最中に、「ちょっとたんま!」。「ちょっと待って」「タイム」である。

 

並び方が変わると読み方が変わる熟語 を集めてみた。読み方だけでなく、意味や言葉の実体そのものがまるで変ってしまったりして面白い。

 

まずは、    月日  日月

        根性  性根

        規定  定規

        潮風  風潮

        母乳  乳母

        下手  手下

        分子  子分

        分野  野分

まだまだ    風神  神風

        空虚  虚空

        水着  着水

身近なところに 日本  本日

        毎日  日毎

        左右  右左

        風雨  雨風

        当日  日当

う~~ん・・・・  相手  手相

        出家  家出

        重荷  荷重

        種子  子種

        木霊  霊木

さすがにもう力尽きたかな。 

みなさまはもっと思いつかれましたか?

 

【追記】

ブックマークコメントでご参加くださったわっとさん、すごい!

これだけ挙げられた後に、サラッとあれだけ浮かぶとは!!! 

 

 

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電灯のひもで遊ぶ子猫の頃のドリーム

民生委員研修会と地域の問題続報

民生委員児童委員協議会には4つの専門部会というのがあり、メンバーはそのどれかに属することになっている。今日は私の属する部会の研修会があった。この状況だから、中止にするという連絡が来るかなとちょっと期待を持ちつつ待ったが何の連絡もなく、通常通りに開催された。

 

四分の一とはいえ全市からの参加なので、会場には100人以上の人が集まった。定刻が近づくと係員が入り口のドアを閉め始めたので、今日は幸いあまり寒くないし、換気のためにもドアは開けっ放しにしておけばよいのにと思ったが、しっかり全てのドアが閉められた。

 

挨拶の中で、協議会の副会長が「中国では新型コロナで大変なことになっていますが・・・」と言うのに驚いた。えっ、他人事(ひとごと)?いまや日本のほうが大変なくらいの状況だと思うのだけれど・・・。これでは研修会が中止になどなるわけがないと納得した。

 

今回も、一人ひとりA4サイズのりっぱな封筒入りの資料(中身はA4のプリント数枚のみ!)と、ペットボトルのお茶が受付で手渡された。何かあるたびに使われるこの名前入りの封筒やお茶をやめて、浮いたお金を赤い羽根の募金に回すなどすれば、委員が街頭に立って募金を呼び掛けるよりはるかに金額は多くなるように思うのだけれど、こうしたものが積み重なって日本のGDPを押し上げているのだろうか。

 

そういえば、プラスチックごみ削減のためペットボトル飲料の配布は止めませんかと言うつもりでいたのに、うっかり忘れてしまった。次の機会にはぜひ申し入れよう。

 

 

やっと三連休が明けて、管理センターに事情を尋ねることができた。センターでもXさんについて1月までの長期不在以外何も聞いていないということで、本人や親族に連絡を取って折り返しくれた電話によると、今回は必要な手続きをするための一時帰宅で、また親族のところに戻るとのことだった。

 

ただ、本人は階段の上り下りをして部屋で暮らしていると言っているそうで、もし実際には車で過ごしているようなら、この時期命にも関わりかねないから、直ちに親族のもとに行ってもらうようにしますと言われた。ちょっと気をつけてみるようにしてくださいとのことで、観察力の足りない私では心もとなく、いつも力を借りるNさんにも協力を頼んだ。

 

前回ブログをアップした日の夕方、自治会の会長さんからも電話が来て、何かあってからでは遅いので、警察に相談しておいた方がいいのではないかと言われた。それで警察に相談したのだが、夜間車で寝ているとしても、やはり警察は本人が望んでそうしている以上何もできないという返事だった。ずっとエンジンをかけていてうるさいとか、周囲から何かしら苦情が出るなどすれば別だがとのことだ。

 

そんなわけで、結局何も手を打てず、じりじりする思いで連休明けを待っていたのだ。こちらにいる間Xさんが何事もなく過ごせ、親戚に戻って快適な暮らしができるようになることを願う。それまでの間、何か援助を必要としないか、うまく声掛けをしないといけない。

 

打たれ慣れない私は、ピシッとはねつけられてしまうとキャインッとばかりひるんでしまうが、たけさん(id:Greenweekends)が前回のエントリーのコメントに書いていらしたように「人間関係で傷ついた人に心を開いてもらうためには時間と労力、根気が必要」だ。そうした人と関わることのある私は、そのあたりの根気や努力がまるで足りないと思う。民生委員の器ではないなあと思うけれども、している以上はそうも言っていられない!

 

 

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我が家の庭で咲いた水仙(真ん中の丸い部分の色が薄く、肉眼ではほとんど全体が白く見える)。

車中の人々

昨日、録画しておいたNHKスペシャル『車中の人々 駐車場の片隅で』を見て衝撃を受けていたら、思いがけなく自分の足元で似たような事態に出くわしてしまった。

 

今朝8時前に老人会のNさんから電話が来た。私の棟の最上階の住人であるXさんが、駐車場の自分の車のそばに車いすを置いて中で寝ているらしいと言う。死んでたりしたら大変だから、何か打つ手はないだろうかと言われた。二日ほど前にも、Nさんから「Xさんが階段の途中で上がれなくなったらしく、座り込んでいるよ」との連絡を受け助けに行ったところ、大丈夫だとかたくなに断られたばかりだったが、とにかく様子を見に駐車スペースに行ってみた。

 

車の窓は、中が見えないようにしっかり全て塞いでいる。わずかな隙間から覗こうとすると、たちまち中からドンとガラスを叩かれた(良かった!最悪の事態はない)。声をかけると、「管理センターに言ってある。プライバシーの侵害だ」と言われてしまい、スゴスゴ戻るしかなかったのだが、どうやら車の中で寝ていたというのは間違いないようだ。少し前までお母さんの介護をしていらしたのに、いつの間にご自分が車椅子生活になったのか、Xさんは近所付き合いをしない方なので、全く知らなかった。

 

Xさんはこのところずっと家を空けていた。神奈川のほうの親戚のところに行っているらしいという話が聞こえてきてはいたが、誰も正確な話は知らない。先日階段で座り込んでいた時にも、「これからまたこちらに住まれるのですか」と聞いてみたが、返事はなかった。住むなら住むで、下の階に移るなどしないと、とても車椅子での一人暮らしは不可能だろう。

 

Xさんが高齢のお母さんを介護していた時から、折りを見ては「手がいる時は言ってくださいね」など声掛けをしていたが、いつもそっけない返事だった。それでも、前回と言い今日と言い、ここまでかたくなに拒否されるとは思っていなかった。

 

ちょうど連休中なので、明後日まで管理センターに問い合わせることもできない。きちんと現状を伝え、下の階への転居など、今後の手立てが処理済みならいいけれど、そうでなければ当該機関に相談する必要があるだろう。でもXさんのあの様子だと、それも結構難航するかも知れない。

 

番組でインタビューを受けていた人たちからも感じたが、本当に困っている人は得てして助けを求めるすべを知らないか、知っていても、援助を求めることを潔しとしないことが多い。世の中には、驚くほど要領よく、悪用とすら言えるほどに救済システムを利用する人もいるのだけれど。

 

番組で取り上げた人たちの中には、年金を月10万円受けている人(公的住宅があるか、住宅手当などさえあればギリギリ生活できるのでは?)もいたし、車中生活になる前に借りていたアパートのある人、故郷に自分の家がある人もいた。ある50代の夫婦など、家もあり二人とも看護師の資格さえ持っているのだけれど、人間関係に耐えられないようだった。

 

気楽だからと望んで選び取っている人もいるので、車中暮らしの人を一概に不幸だと決めつけることはできないが、やむを得ずその状況にいる人は、なんとか援助の手を差し伸べたいものだ(番組ではNPOの人が関わっていた)。赤ちゃんを抱えて、車中生活をしている30代の母親もいた。

 

社会のシステムになじめなかったり人付き合いが苦手だったりする人に、さらに不運が少し重なると、簡単にセーフティーネットから転落してしまう。もちろん人生は思うようにならないことが多いものではあるが、人としてこの世に生を受けた以上、誰もがもっと喜びのある人生を生きていいはずだ。特権や有り余る財を持っている人々の視野には、こうした厳しい生活を余儀なくされている人たちの姿は入らないのだろうか。

 

人を踏みつけて手にする快楽など、むなしいという思いにとらわれることはないのだろうか・・・。

 

www.nhk.or.jp

 

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女たちそれぞれの愛『四色の藍』西條奈加著

主人公は藍染めの店紫屋のおかみ環(たまき)。貧しい暮らしのため子供のころから働き通し、料理茶屋の仲居をしているときに紫屋の主人茂兵衛に見初められ後妻となったが、もともとは武家の娘だ。

 

年の離れた夫に大切にされる幸せな日も長くは続かず、ある日出先で茂兵衛が殺されてしまう。職人気質の茂兵衛はその日、新しい藍の色を染めることに成功し有頂天だった。その新しい色の秘密を手に入れんがための商売敵東雲屋の仕業とにらみ、環は主の三左衛門を問い詰めようと日参するが、やくざまがいの男たちが店を固めていて、目指す三左衛門には会えない日が続いている。

 

そうした中で、阿波から兄の仇を追ってきた男装の麗人伊予や、酌婦のお唄、洗濯婆のおくめと知り合い、力を借りるようになっていく。環の夫を殺めた犯人探しに、阿波藩の藍の生産をめぐる汚職事件も絡んで、物語は進んでいく。

 

ミステリーを縦糸に、女たち四者四様の大切な人への思いが横糸のようになって紡がれるストーリーは、なかなか魅力的だ。憎みながら憎み切れなかったり、反発しながら共感するものを感じあったり、べたつきすぎない情の通い合いが快い。

 

男女の情以上に、女同士の相手を思う気持が、爽やかな読後感を残す物語だった。

 

 

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認知症の方の一人暮らしを応援するには?

地域ケア会議というものに参加した。これは、この地域の包括支援センターが中心になって、市役所の高齢者担当部署やその時のテーマに関係する官民の機関などが集まって、年に何回か話し合う場だ。

 

これは前々回の時のエントリー。

yonnbaba.hatenablog.com

 

いちおう肩書は民生委員としてだけれども、実質的には地域の隣人としてという立場も兼ねている。というのも、今回は私の住む団地の認知症で一人暮らしの方が、モデルケースとして取り上げられたからだ。

 

こういう場合に問題として出てくるのは、車の運転・ゴミ出し・病院通いや服薬・各種の書類手続き・金銭管理など。運転に関しては日程の調整がつかなかったとのことで、警察の参加はなかったが、手続きをすれば説得の労は取ってもらえる(成功はやはりかなり難しいらしいが)との説明があった。

 

金銭問題も必ず発生するというので、今回は地元の信用金庫の支店長さんに参加していただいていた。地域に根差す金融機関らしく、積み立ての集金に回る先や、ルーティンで週に何回も窓口を訪れる高齢者とは信頼関係ができていて、細やかな気配りがなされているようすが伺え、私自身の将来にも参考になるところがあった。

 

また金銭管理としては、成年後見制度につなぐものとして、日常生活自立支援制度(社会福祉協議会管轄)というものがあるそうだ。でも、帰宅してあらためて関係サイトの説明を見ると、この制度を利用できる人の条件として、

 

・判断能力が不十分な人(認知症高齢者、知的障害者精神障害者等であって、日常生活を営むのに必要なサービスを利用するための情報の入手、理解、判断、意思表示を本人のみでは適切に行うことが困難な人)
・日常生活自立支援事業の契約の内容について判断し得る能力を有していると認められる人

 

「この二つの条件を両方有している人」となっているのだが、この二つの条件って矛盾しているような気がするのだけれど・・・。えてしてお役所のすることは、こういう実際にはあまり使えないようなものが多い。でも必要な時が来たら、まずはとにかく、包括支援センターに相談してみよう。

 

実際に近隣住民が今困っていることはゴミ出し(分別や持ち出し日が守れない)なのだけれど、これは結局のところあまり有効な解決策がなかった。当市の場合、ゴミ出しは夜明けから午前8時半までとなっているので、ヘルパーさんなどでは対応が難しい。また、ゴミ集積場に持ち出せない人に対して市の「ふれあい収集」という制度があるが、これも利用条件が結構厳しいらしく、動ける認知症の人は利用できそうもない。

 

この他、市の高齢者安心サポート事業というものがあって、これは週に一回要支援者対象で傾聴ボランティアが訪問するサービスで、曜日が合えばゴミ出しもしてもらえるということだったが、これもゴミ出しの時間を無視しない限り、やはり利用は不可能だろう。

 

良い解決策があればと期待していたのは、隣人が悩んでいる、ゴミ問題と日に何度もチャイムを鳴らし訳の分からない話に長時間付き合わされるということの二つだったのだが、結局これらの解決に結びつきそうな手立ては見つからなかった。

 

介護認定を受けることを納得してもらうまでも結構時間がかかり、さらに一般的な料金の施設に入所申請するには介護度3が必要(今回のモデルの方は要支援1!)だし、要介護3になって申請したとしても、待機期間がかなりあるのが現実だ。

 

これからこうした独居認知症者の問題は、地域でどんどん出てくることだろう。地域で解決できることは解決したうえで、包括支援センターの方たちとうまく連携を取りながら、誕生から20年やっと成人に達する介護保険制度と、それをとりまく種々の制度を血の通った制度に育てていく必要を感じる。

 

 

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アタシの場合19歳だから人間なら90代だったけど、最後の2、3週間は要介護状態だったかな。蛇口の流れる水を抱っこで飲ませてもらったり、時間を見計らってトイレに連れて行ってもらったりで、お母さんの長い外出の時だけオムツ着用。数枚程度しか使わなかったけど。        byドリーム

 

よくできました!

今朝もいつも通りNHKのニュースを見ていたら、別々のニュースで「早急」という言葉がわずかな間に三度出てきたのだが、どのアナウンサーもちゃんと「さっきゅう」と読んだ。珍しいことだ。

 

いまや一般の人を対象にしたアンケートでは、9割の人が「そうきゅう」と読むそうで、NHKのアナウンサーでも、「そうきゅう」が多数派だ。今朝はたまたま最初の人が「さっきゅう」と言ったので、あとの人も新人研修の頃のことでも「はっ!」と思い出して続いたのだろうか。

 

そしてもうひとつ珍しいことに、「じってんよんパーセント減少しました」と聞こえてきた。「じゅってん」ではなく、「じってん」。これも近頃もうほとんど聞けなくなった言い方だ。

 

まあ、何と言っても、日々国会で首相がめちゃくちゃな日本語を使い、でたらめな漢字の読み方を垂れ流しているのだから、下々の私ごときがとやかく言ってもせん無いことではあるけれども・・・。

 

以前ドラマで、元刑事の主人公を演じるベテランの俳優さんが、「かつて俺が殺人鬼をやに放ったので、また犠牲者が出たというのか」と言った。「野(や)に下(くだ)る」という慣用句があるので、混同したのだろうが、やはり現場には多くの人がいるのだから、だれか気付いて欲しかったと思う。それとも、気付いてもその俳優さんに遠慮して、誰も指摘できないのだろうか。

 

ドラマ制作現場の忖度も残念だが、優秀な方々があまたいらっしゃるであろう自民党で、自分たちのトップを恥ずかしいと思う方はいないのかと思われる状況の残念さはそんなことの比ではない。国益を減ずるばかりの「あの方」には、なんとか一日も早く、「野に下って」、「私人」である奥様と、ゆっくりお好きな諸国漫遊などお楽しみいただきたいものだ。もちろん私費で。

 

 

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アタシたちは野(の)に放たれたら、とても19年とか21年とか生きられなかったな。