よんばば つれづれ

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2014-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『悼む人』天童荒太著

10年以上前に『孤独の歌声』を読んで以来の天童さんの作品だ。直木賞受賞作でもありテーマの特異性もあって発表時話題になった。市民館の書棚に見つけ迷わず手に取った。深い感動を覚えた。ぜひとも感想を記録したいとも思った。けれども感銘することと感想…

アンネ・フランク関連本の受難

図書館の本を利用していると、汚れたり、しおり代わりに折ったらしい折りあとがページの角に残っていたりする本に出合うことがあり、とても悲しい気分になる。本を借りて読むからには決して本の嫌いな人ではないのだろうに。お互い気持ちよく利用できるよう…

ついでの梅見

いつも墓参は父か兄の月命日(10日と14日)あたりに行くのだけれど、今月は二人にお許し願って半月ほど遅らせた。2月の前半だとたいてい梅の花にはちと早い。今日は穏やかな天気で風もあまりなく絶好の外出日和。さっそく出かけることにした。平日だからか…

『苦役列車』西村賢太著

「曩時(のうじ)北町貫多の一日は」と始まる。いきなりつまずいてしまった。「曩時」が分からない。あいにくパソコンは電源を入れていなかったので、手近な新明解国語辞典を引いた。ない。ひょっとして「曩時北、町貫多」っていうすごい変わった名前?と思…

ニャンニャンニャンの日のにゃんこたち

寒さもあともう少し・・・だよね。 ♪ねーこはホットカーペットでまるくなる。。。 おかーさん、なんかつまみたい! ヒシ!!!(熱い目) 今日は2月22日、ニャンニャンニャン、ネコの日ですね。

雪害ニュースに思うこと

このところの雪のニュースを見ていると、青森で暮らした冬を思い出す。坂道の交差点には道路わきに小さな祠のようなものが設置されていて、その中に砂の袋がいっぱい入っていた。スリップしたとき滑り止めに使うためだ。でも雪になれた地元の人たちはほとん…

さわやか羽生結弦くん

ソチオリンピック日本初の金メダルを獲得した羽生君。演技も立派ならインタビューでの発言もあっぱれで、"心技体"という言葉を改めて思い出します。彼が出演している洗剤のコマーシャルがあります。練習に明け暮れる日々、お母さんが洗濯してくれた練習着が…

『模倣犯』宮部みゆき著

ずっと気になっていた作品。でも犯罪は残酷そうだし、それ以上に作品のボリュームが問題だ。宮部さんの作品はたいてい夢中になって一気に読みたくなってしまうので、勤めていた時にはあえて手に取らずにいた。七百数十ページ、しかも二段組みで2巻、これだ…

メダルは噛まないほうがいいです

日本オリンピック委員会から「メダルを噛むな」と指示が出て、ノルディック複合の渡部選手はカメラマンからその注文が出ても応じなかったそうです。かねてよりこの行為を苦々しく思っていたので「よくぞがんばってくれました」という気分です。だいたい何の…

インフルエンザシーズン

この前母に会いに行ったら、入り口に体温計と計測した体温を記入する用紙が置かれていて、事務室に届けるようになっていた。お年寄りをたくさん預かっている施設は、この時期さぞかし気を使うことだろう。毎年のことながらまた考えてしまう。面会に行くのが…

『隠蔽捜査』がしびれます!

男前なおじさんがいっぱいで、いい仕事していて、とてもとても恰好いいです。スカッとします。警察庁キャリアの主人公が降格人事で所轄の署長として赴任、初めは現場を知らないキャリアに対する反感もあって副署長はじめ署員も冷ややかに彼を迎えますが、徹…

だから、「輩出」は立派な人をドンドンだすことだってば!

<カエラ輩出の音楽番組終了へ>Yahooを見たらトピックスにちょうどこんな見出しが出てました。字数が限られていることもあるのかも知れませんが、ヤフートップ画面の見出しに間違いを発見することはよくあります。でもたんに字数制限のために短縮が難しいと…

『光線』村田喜代子著

8編からなる短編集。そもそも文學界から持ち込まれた企画は「土地の力、地の霊力」といったものをテーマに連作短編を書かないかということだったそうだ。「ひょいとその気になって」始めたところ、間もなく2011年の3月11日を迎えた。そしてその数日後村田…

『正義をふりかざす君へ』真保裕一著

今年初のミステリー。著者の作品はかなり以前、音訳ボランティアをしていた時に校正者として触れたことがあったが、自分で読むのは初めてだ。主人公は元新聞記者、愛した女性がたまたま地元の大実業家の娘だったため、記者を辞めて入り婿としてホテルの幹部…

設計図を作らさせてください

数日前の橋下大阪市長の辞職会見の言葉だ。思うように行かないから辞任というのも、そうすればきっとまた自分が当選(あるいは対立候補なしの信任?)して、反対する人たちを黙らせることができると思っているのであろう傲慢さを感じて、私は不愉快だったけ…

トヨタさんも残念!

今日の「トヨタ過去最高益へ修正・・・」というニュースで、第三四半期までの数字を発表した方(常務さんだったか)が、先行きは決して楽観できない情勢であることを言い、「・・・ということは想像に難くない」という言葉を使用されたのですが、「そうぞう…

「人生に意味などない」 『知の逆転』

去年11月に市民館にリクエストを出しておいた『知の逆転』がやっと手に入った。そんなに人気があるとは知らず忘れられたのかと心配してしまったが、1年で4刷りも重ねているベストセラーだった。それまでの学問の常識を逆転させた当代の碩学6人へのインタ…