よんばば つれづれ

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心のゆえか、寒々しい立夏

一昨日は立夏だったようだが、今年はこの時期になってもなんだか肌寒さを感じる日々が続く。十連休前にインテリアを夏仕様に替えようかと思ったが、あまりの寒さに「あい」程度までにとどめた。

 

憂うことだらけで温かみに欠ける世の中、せめて気候くらい温暖であって欲しいのだけれど、ぐずぐずと心にも体にも寒々しい日が続き、そのうち急に暑すぎる日々の到来となるのだろうか。

 

連休が入ったので、今日は二週間ぶりの日本語教室だった。いつも私が担当する初級の生徒さんが欠席で、上級の方ばかりが4人。風邪でお休みが多くスタッフ少なめの今日は、全員一緒に勉強を進めた。

 

練習問題で少々助詞を間違った方に、正しく覚えていただくために訂正を入れなければならないが、テレビで話す多くの日本人がいい加減な日本語を使っているので、「今は日本人でも間違う人が珍しくないですけどね」とフォローしておく。総理大臣という地位にある人でも、漢字を読み間違うことを恥とも思っていない国なのだから・・・。

 

読み間違うことは仕方がない(あの程度の漢字を間違うのは、学校時代によほど勉強しなかったのだろうが)。けれども地位は人を作るというくらいなのだから、間違ったことを恥じ、同じ間違いを繰り返さない努力をするべきだろう。その地位にふさわしい人間であろうとするべきだろう。

 

ああした人の意のままに国家が振り回される(あの人も背後の団体の意を受けているのだろうが)・・・。なんとも寒々しく、苦々しい毎日だ。

 

 

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いまにこんなになっちゃう暑い夏が来るって!   (画像はネット上からお借りしました)

 

NHKさん、冗談ニュース?

夕方NHKのニュースをつけて台所に立っていたら、人気者の犬の連れ合い(もちろん犬)が死んだことを報じていた。残されたその有名(らしい)な犬が、まるでいなくなった連れ合いを偲ぶような様子を見せるとか。

 

我が家の猫も、一匹が天に召されると、残された方は信じがたいほど急速に老化を見せ、食欲は減退し、半年ほどであとを追うように逝ってしまったくらいだから、まして犬ならさぞ寂しそうな様子も見せることだろう。

 

それにしても、である。我が耳を疑ってしまったが、空耳でもなければ特別なジョークでもなく、大真面目なニュースの一つだったようだ。

大丈夫なんだろうか、この国は・・・。

 

 

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今朝ご近所さんからいただいた、採りたての元気な野菜。

思い出その2『徳川家康』、『逃げ水』

やっと10連休も終わり。世間の喧騒も収束に向かうだろうか。いや、まだまだ改元便乗ビジネスは続きそうな気もする。

 

さて、思い出しついでに、他社のブログサイトに書いた、音訳現役の頃のものを再掲。

 

 

2006年9月10日

三河にある点字図書館としては、 やはり『徳川家康』が蔵書になくては・・・ということで(大分以前にカセットテープの作品では作ったようだが)、現在山岡荘八の『徳川家康』全26巻を、 メンバー何人かで手分けして音訳している。

 

私は第4巻「葦かびの巻」担当。 これが私の音訳30作目。 10年目だから平均すると年3作。 ま、平均的なところだろうか。 一番多作だった年は10作ほど仕上げている。母がいなかった頃なので、休日は終日録音できたし、あまり調査も要らず、比較的読みやすい文章の作品が多かったということもある。

 

なのに、なんと去年はたった1作。 今年もこの「家康」が出来上がれば同じく1作になるが、 もし今年中に仕上がらないと初めてゼロを打つことになる。ううっ・・・。 現在本文は四分の三ほどまで進んでいるが、 巻頭に地図と系図があるし、 巻末には「徳川家康関係年譜」なんてものがくっついている! これがくせもの。どう音訳処理するか・・・。

 

カセットテープの時には巻頭に写真があろうが地図があろうが、 とにかくそれをなんとか処理しないことには進めなかったが、 パソコンによるデジタル録音の今、難しい部分や嫌なところは後で嵌め込めるので、 子どもの頃の夏休みの宿題のごとく、 やりにくいところはどんどんたまっていく。 したがって本文が8割近くできていても、 今年中に仕上がるかどうかは微妙なところ。

 

グループの掲示板を覗くと、 『「長束正家」はルビに「なずか」と有りましたが 新しい版では「ナツカ」.辞書類も「ナツカ」のみなので「ナツカ」にしました』 とか、 『会話文で「石田治少」「大谷刑少」とあるのは「イシダジブノショウ」「オオタニギョウブノショウ」と 読むんでしょうか』 などと難しい質問のやり取りが続いている。 みんな苦労してるんだ・・・。

 

図書館からは昭和42年発行の第一刷の本をいただいたのだが、 本屋さんで新しい版のを買うと、 人名などにかなりルビがあるという情報を得て買ったのはいいが、 巻末に年譜のおまけが付いているし、 ルビが結構あてにならなくてかえって悩ましいということも出てきた。 なかなか思うようには行かない。

 

私が携わった30作品の中で一番苦労したのは、 子母澤寛の「逃げ水 上・下」だろうか。 新撰組の隊士の名前がいっぱい出てきて、 有名どころ、過去のドラマなどの登場人物になったような人ならまだしも、 かなり下っ端の隊士まで出てきたので苦労した。 インターネットで調べると、 新撰組ファンの方のホームページがいっぱいあって、 いろいろな方の知識の深さに敬服した。

 

検索すると大抵のことは探せるが、 「よみ」まで触れているものは少ないので、 そんな時はメールアドレスがあれば問い合わせ、 多くの方にご親切なお返事を頂き助けられている。 またこの本(逃げ水)には漢文の白文が引用されていて青くなったが、 幸い校正者の旦那様にそちらの専門家がいらして、 書き下し文にしていただいて事なきを得た。 苦労したけれど、面白い作品だったし思い出深い。 自分の読書では決して出合えなかった楽しさを知った。

 

さて、母が部屋にひきとったので、 今夜も少し「家康」を読み進めるとしよう。 今年中の完成を目指して・・・。

 

 

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DAISYコンソーシアムの思い出

音訳という作業を離れてから久しく忘れていたDAISY(デイジー)という言葉。Digital Accessible Information Systemの略称だ。過日セネシオ(id:cenecio)さんが私のコメントに触れて取り上げてくださったことで、頭の隅で埃をかぶっていたのを取り出した。

 

昔この音訳という活動に携わっている人を紹介した新聞記事を読んで、「音訳」というボランティア活動があることを初めて知り、興味を持った。たまたましばらく仕事をしないことになったので、好機到来とばかり、市内の点字図書館の音訳初級講座を受講した(月平均二回ある平日の日中の講座を一年間受講する必要がある)。

 

この時点ではまだ活動は全てカセットテープへの録音だったが、講座の中で講師からデジタル化が始まりつつあることが紹介され、合成音声による読み上げソフトの読み上げ事例も聞かされたが、まだまだ非常にぎごちないもので、とうてい長時間の聴取に堪えるレベルのものではなかった。

 

一年間の講座を修了したうえで実際の録音図書づくりの活動に入るには、当時4、5万円程度だったカセット録音機(音訳活動用にSONYが開発した高性能の物)や専用マイクロフォンを自前で用意するか、点字図書館の録音室(2ブースあった)を予約して利用するかだった。

 

こうした活動を何年かするうち、それまでのカセットテープの作品をパソコンに取り込んで、CD化する「編集」という活動も加わるようになり(それまで音訳活動には、読んで録音する制作者と仕上がったものを聞いて間違いを指摘する校正者とがあった)、多くはそれまでの読み手が並行して編集作業もするようになった。

 

そのアナログ音源をパソコンに取り込むソフトが、DAISYコンソーシアム(1996年に日本・スウェーデン・イギリス・スイス・オランダ・スペインの6カ国を中心に結成され、現在は約50か国が参加している)が開発したSigtunaというものだった。

 

録音図書のデジタル化は国の方針でもあったため、まだ当時はかなり高価であったパソコンが点字図書館に何台か配布されて、私たちはそれでなくても不慣れな(その頃まだ一般家庭でパソコンを持っていることはまずなかった)パソコンで、しかもサイズの大きな音声ファイルを扱い、今では考えられないようなスペックの低いパソコンが、しばしばご機嫌を損ねてフリーズしてしまうのと格闘した。

 

この時に、なにか国の方針が決まって予算が付くとどっと必要な機材は配布されるが、そののち修理などのメンテナンスの費用が付くことはいっさいなく、寿命が来た時に買い替えの予算もない(したがってデジタル化を続けるには、ボランティア自ら官民の助成金を取得するなどしなければならない)ということを思い知った(当たり前のことながら、こんなところまでやはり政治はつながっている)。

 

やがてDAISYの目指すデジタル化は、視覚障害者のためのカセットテープのCD化にとどまらず、聴覚障害者やディスレクシアの人たちにも対応するマルチメディアの製作に向かい、その技術習得のためボランティアメンバーを代表して、私は東京での一泊二日の受講を仰せつかったりもした(この費用も点字図書館からというか、国からの予算)。

 

この講座の中で初めてディスレクシアという障害を知り、トム・クルーズもそうだったという話を聞いた。そしてすでにアメリカでは、そうした子供たちも不自由せずに学べる教科書が作られていることを知った。

 

DAISYコンソーシアムの目指す、全ての出版物がリリースの時点からマルチメディアになり、どんなハンディキャップを持つ人もタイムラグなしに新しい出版物に触れることができ、子供たちが障害にあった方法で楽しく学べる時代が到来したら、どんなに素晴らしいだろうとワクワクした。

 

携帯電話が驚くほどの進化を見せたのに比べ、儲けにつながらない分野の歩みはやはりもどかしく感じるが、それでもやっぱり世界は少しずつ良い方に向かってはいる、と信じたい。

 

日本DAISYコンソーシアム

http://www.normanet.ne.jp/~jdc/index.html

 

DAISYコンソーシアム

http://www.daisy.org/home

 

日本障害者リハビリテーション協会

http://www.jsrpd.jp/index.php

 

 

yonnbaba.hatenablog.com

 

 

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あたしたちもたまに「にゃーん」って鳴いちゃって、録音の邪魔したっけね・・・。

 

 

バーンロムサイのネックレス

息子たちの滞在中に、「ちょっと早いけど気に入りそうなのを見つけたので・・・」と息子から誕生日プレゼントをもらった。いつもはゴールデンウイークの帰省から帰ったあと、松本クラフトフェア(たいてい5月後半に開催らしい)で見つけて送ってくれることが多い。

 

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ブルーの色がとてもきれいな、ビーズとシルバーのネックレス。収益の一部が「バーンロムサイ」という活動の基金になるのだそうだ。ネックレスも素敵で気に入ったが、このバーンロムサイという活動も素晴らしい。

 

タイで、エイズの子供を救うために日本人が始めた活動だという。

www.banromsai.jp

 

洋服やインテリア小物などグッズはセンスいいし、hoshihana villageという宿泊施設もなかなか個性的で素敵なものばかりだ。画像の質がバラバラだが以下に一部紹介。どれも異国情緒あふれる楽しいもので、行ってみようかしらという気になる。こんなところで数日の~んびりしたら、命の洗濯ができそうだ(今も十分のんびりしているが)。

  

f:id:yonnbaba:20110929143428j:plain 土の家

 

f:id:yonnbaba:20110929143336j:plain すいかハウス

 

f:id:yonnbaba:20160628141826j:plain オーチャードハウス

 

 

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あら、右の椅子の下に・・・。

 

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椅子の下にいたのはこの子かな?

ここのコテージには、猫はもちろん、ほかの動物たちの訪問もありとか・・・。

 

淡雪塩と変則肉じゃが

鼻グスグスたまに激しい咳・・・で、うつしてしまいそうで申し訳ないありさまながら、私自身はなんとか快方に向かう状態の中での、息子たちとの三日間だった。彼らが来ているとテレビは全くつけないので、世間の騒々しさとは無縁だった。

 

テレビをつけないとは言っても、長野にはテレビ東京にあたるチャンネルがないそうで、二人はドラマ『きのう何食べた?』を知らなかったので、撮りためてある録画を見せるために、スイッチは入れた。

 

思った通り二人ともすっかり気に入って、いっきに放送済みの4話までを視聴し、私も一緒に大いに楽しんだ。ネットの見逃し配信を利用すれば今後も見られることを教えると、少し前に原作のコミックの電子版を立ち読みして、購入しようと思うくらい気に入っていたという嫁はたいそう喜んでいた。

 

 

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二日目の夜、我が家から徒歩10分ほどのところにある割烹へ。こういうお店で写真を撮るのは抵抗があるけれど、「淡雪塩」というお塩がはかなくて美しく、それを残したかったので頑張って撮影。上の白いのは新玉葱のパンナコッタ、そして焦げ目のついたのが人参、丸いのはじゃがいものしんじょ、そして宮崎牛のたたき。「店主いわく、肉じゃがだそうです」とのユーモア。斜めに置かれた白いのが、まさに融けて消えてしまいそうな淡雪塩

 

食通の方々には特別珍しい物でもないのかも知れないけれど、私は淡雪塩というものを初めて知った。広島の鉄工所(!)で作られるのだとか。米粉を混ぜて、6トンもの圧力を瞬間的にかける特殊な乾燥法で作るらしい。この塩単体でも肴になるとのことだったので食べてみたら、本当に優しい味だった。

 

この季節にまさかと思うような肌寒い日で、しかも小雨までパラついている中を行ったので、日本酒を熱燗で飲みたいという息子(私に似て弱いが)の希望で、薦められた日置桜という銘柄を選んだ。私はまだ本調子ではないのでお酒は飲まないつもりだったが、嫁が「とても美味しいのでちょっとだけでも」と言うので飲んでみた。あまりお酒の味の分からない私にもスッキリ飲みやすく、とても美味しかった。

 

大切な人と美味しいものを食べる、これほどの幸せがあろうか。アルコールにも弱く味覚も大雑把にできている私や息子と違って、嫁はお酒の味にも料理の味にも敏感だが、その彼女がたいそう喜んでくれたので、私もとても嬉しかった。ランチで何回か利用して、ぜひ息子たちを案内したいと思いながらなぜか今まで来ていなかったのだけれど、これから定番になるかもしれない。

 

何年かぶりの内科受診

水曜日の夜喉が少し痛くて、しまった風邪をひいてしまったかなと思った。木曜日、やはり予感的中。いつもなら36度にも届かないほどの私なのに、朝から37度4分もある。私にとって37度台は結構大変だ。ふれあい日本語教室を休ませてもらう(金曜のコスモス会も欠席)。

 

連休には長男夫婦(孫は部活の合宿で来ず)が来ることだし、病院に行こうと思い診察券を取り出す。近くのクリニックは木曜休診ではないようなので、受診した。受付で、保険証が変わっているのでコピーを取らせてくださいと言われたので、もしかして退職後内科受診は初めてかと思ったが、今ブログ内を検索したら、3年前に受診した記事が見つかった。

 

yonnbaba.hatenablog.com

 

今回もコーヒーが全然美味しくない、パソコンの画面が見たくない・・・と、前回と同じ症状だ。熱が出ると、普段好きなものがだめになるらしい。昨日はいつも行くスーパーが1割引きの日だったので、散々迷った末、がんばって買い物に行った。が、レジかごリュックの荷物があまり重くならないように加減した。

 

今日は野菜類やアルコールを調達に行く予定だったが、どうにもまだ気分がすっきりせず、結局明日の午前中(息子たちは明日の朝信州を出てくるので到着は昼頃)にする。嫁の好きな野菜のマリネを今日仕込むつもりだったが、仕方ない。

 

夜になっても36度台になったので熱は峠を越したのかも知れないが、まだ口がまずい。明日からいろいろ美味しいものを食べる計画をしているのだから、健康な体で味わいたいものだ。

 

世間では大騒ぎの10連休の初日の今日。ニュースの街頭インタビューで「死ぬまでにもうないかも知れないし・・・」と答えている人がいた。いえいえ、定年を迎えれば365連休ですよと思ったが、これからの人たちは、その定年がいつ来ることやらという時代なのだ。

 

まずは体調の不良も大したことなく治まりそうなことに感謝。世間の10連休狂騒曲が、賑やかでハッピーなうちに終わりますよう・・・。

 

 

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の~~んびり、ね!