よんばば つれづれ

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淡雪塩と変則肉じゃが

鼻グスグスたまに激しい咳・・・で、うつしてしまいそうで申し訳ないありさまながら、私自身はなんとか快方に向かう状態の中での、息子たちとの三日間だった。彼らが来ているとテレビは全くつけないので、世間の騒々しさとは無縁だった。

 

テレビをつけないとは言っても、長野にはテレビ東京にあたるチャンネルがないそうで、二人はドラマ『きのう何食べた?』を知らなかったので、撮りためてある録画を見せるために、スイッチは入れた。

 

思った通り二人ともすっかり気に入って、いっきに放送済みの4話までを視聴し、私も一緒に大いに楽しんだ。ネットの見逃し配信を利用すれば今後も見られることを教えると、少し前に原作のコミックの電子版を立ち読みして、購入しようと思うくらい気に入っていたという嫁はたいそう喜んでいた。

 

 

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二日目の夜、我が家から徒歩10分ほどのところにある割烹へ。こういうお店で写真を撮るのは抵抗があるけれど、「淡雪塩」というお塩がはかなくて美しく、それを残したかったので頑張って撮影。上の白いのは新玉葱のパンナコッタ、そして焦げ目のついたのが人参、丸いのはじゃがいものしんじょ、そして宮崎牛のたたき。「店主いわく、肉じゃがだそうです」とのユーモア。斜めに置かれた白いのが、まさに融けて消えてしまいそうな淡雪塩

 

食通の方々には特別珍しい物でもないのかも知れないけれど、私は淡雪塩というものを初めて知った。広島の鉄工所(!)で作られるのだとか。米粉を混ぜて、6トンもの圧力を瞬間的にかける特殊な乾燥法で作るらしい。この塩単体でも肴になるとのことだったので食べてみたら、本当に優しい味だった。

 

この季節にまさかと思うような肌寒い日で、しかも小雨までパラついている中を行ったので、日本酒を熱燗で飲みたいという息子(私に似て弱いが)の希望で、薦められた日置桜という銘柄を選んだ。私はまだ本調子ではないのでお酒は飲まないつもりだったが、嫁が「とても美味しいのでちょっとだけでも」と言うので飲んでみた。あまりお酒の味の分からない私にもスッキリ飲みやすく、とても美味しかった。

 

大切な人と美味しいものを食べる、これほどの幸せがあろうか。アルコールにも弱く味覚も大雑把にできている私や息子と違って、嫁はお酒の味にも料理の味にも敏感だが、その彼女がたいそう喜んでくれたので、私もとても嬉しかった。ランチで何回か利用して、ぜひ息子たちを案内したいと思いながらなぜか今まで来ていなかったのだけれど、これから定番になるかもしれない。