やっとスタートした冬ドラマ『みかづき』
今期のドラマでは一番遅いスタートではないだろうか。森絵都さん原作のドラマ『みかづき』が先週やっと始まった。今期、私の興味を引くドラマはあまりないし、原作が結構良かったので、このドラマの始まりを楽しみに待っていた。
原作を読んでの感想
この、私が「きわめて政治的」と読んだ物語を、現在のNHKがどう料理してくれるのか興味深い。第一回を見た限りでは、意外にもコミカルな演出で、ヒロイン赤坂千明の教育についての言葉では、公教育批判が薄められていたように感じた。
原作は460ページ余、親・子・孫三代にわたる時間にして50年ほどの、読み応えのある物語だったけれど、ドラマは5回連続となっている。原作のどの部分にスポットを当てて描くのかまだ分からないが、せめて8回連続くらいにして、じっくり描いてほしかった気がする。
『透明なゆりかご』、『昭和元禄落語心中』と、2クール続けて素晴らしい作品を提供してくれた金曜10時の枠が、今期は「特撮おたく」のお話で、残念ながら私は初回で脱落してしまった。次クールに期待したい。
番組公式ホームページよりお借りした、昭和30年代の用務員室で話す主人公二人の図。