よんばば つれづれ

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今年の読書

前回の『あやかし草紙』のエントリーに、marcoさん(id:garadanikki)から「凄い量の本を読まれるんですね」とのブックマークコメントをいただいた。上質な書籍紹介を物し古書を収集なさる、読書人として敬愛するmarcoさんからこのような言葉をいただいて、乱読家にすぎない私は恐縮するばかりだ。量を多く読んでいるとすれば、それは単に暇人だからにすぎない。しかも読み方が浅いので速い、というだけのこと。

 

そうしたいい加減な読書で、今年も60冊余の本を読んだ。特に他の活動が増えたわけでもないのに昨年・一昨年に比べて大幅に減ってしまったのは、加齢による意欲の低下だろうか。最近ドラマなども、ちょっと面白くないと思うと早々に脱落してしまう。認知症の初期症状に興味の減退というのがあるので、ちょっと気になっている。

 

しかし数は減ったものの、何と言っても今年の読書では『コンビニ人間』という収穫があった。読む片端から忘れてしまうような近頃の頼りない読書の中で、この本は圧倒的な強さで私の感性に訴えてきて、この年齢になってもまだこんな読書体験が可能なのだという感動を与えてくれた。

 

手あたり次第のような私の読書だけれど、こんな乱読の中からも、また第二第三の『コンビニ人間』に出合えるかもしれないと思うと、ちょっとワクワクする。来年はどんな本に出合えるだろうか。

 

 

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これが本の正しい使い方!  (本と猫のほっとする写真のまとめサイトより)