よんばば つれづれ

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一日遅れの和菓子「水無月」

出かけることを極力減らしたい私は、食料品の買い出しもなるべくまとめ買いだ。一時期朝食をシリアルにしていた時はよかったが、今はまたパン食に戻っているので、食パンばかりは買いだめもできず、しばしば買いに出なければならない。

 

今日はそんな食パン補充の日。とは言っても、食パン一つでは終わらず、ついつい余計な嗜好品まで買ってしまう。

 

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ついふらふらと買ってしまった和菓子。6月最後の日に食べるとされる「水無月」。一日過ぎてしまったからか3割引きなり。

 

粗忽者の失敗談。青汁が200円も値引きになる!と勇んで提示したクーポンが対象外だと言われた。青汁の売り場には1種類しかなかったのだから、該当しない商品なら不要なクーポンを出すことないのにと少々不快に思ったが、当該商品は薬売り場のほうに並んでいるのだそうだ。私もおっちょこちょいだが、しかし、まぎらわしい。

 

f:id:yonnbaba:20190701160607j:plain 当該商品

 

    f:id:yonnbaba:20190701160635j:plain 私の購入したもの。

このよく似たパッケージ、「青汁のイメージ」かもしれないけれど、もう少し何とかなりません?などと文句を言うのは、粗忽者の私くらいだろうか。ちなみに2つは会社が違う。

 

セロリ生姜ピクルスとお煎茶

先日のきのこジュレに続いて、一緒にもらった「セロリ生姜ピクルス」を食べてみた。

 

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きのこの和風パスタと。四角いお皿がセロリ生姜ピクルス。セロリの香りがとても強いので、セロリ好きな人に。サラダのトッピングくらいにして使った方が食べやすいかもしれない。

 

 

ついでに食べものつながりで、こちらは先週のコスモス会のお煎茶の様子。私はほかの用事で欠席。水出し煎茶。出席者の話では大変美味しかったとのこと。

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昨日今日と体にまとわりつく不快な湿気と暑さ。うっとおしくても雨には降ってもらわないと、またダムの貯水率0パーセントなどとなったら大変だ。そして梅雨らしい空模様のもと、今年の半分が終わる・・・。

 

ストレスやゲートキーパーについて学ぶ

市全体の老人会の女性部長の研修会があり参加した。うちの校区の女性部長をずっとしてくれていた方が、去年から体調を崩したご主人の介護のため務められなくなったとのことで、今年から私にお鉢が回ってきてしまった。うちの老人会はまだできてから日が浅いので比較的メンバーが若いけれど、他の老人会のメンバーはおおむねかなりご高齢で、ほかにしていただけそうな方はいないという。

 

5月に総会があって、今回は研修会。ストレスについての市健康部健康増進課の若い女性課員たちによる出前講座だった。ストレスとは・・・に始まって、ためないための方法や解消のためのストレッチやハンドマッサージ、食事や良質な睡眠をとることなどの説明があった。

 

こうしたことに気を付けていても、うまく解消できず気持ちが落ち込んでしまったり、うつ病に至ってしまう人もいる。身近な人が、なるべくひどくならないうちに気付いてあげ、適切な声掛けができるようにというのが、後半のゲートキーパーの話だった。

 

専門的なゲートキーパーにはならないまでも、発見し、話を聞き、専門の機関につなぐということをしてほしいとのことだ。へたをしたら命にかかわりかねないことだけに、生半可な励ましや助言はかえって危険だろう。寄り添って、専門機関の戸を叩くところまでいけたら上出来だと思う。

 

それにしても、市がこのような出前講座を準備して、機会をとらえては啓蒙を図らねばならない社会のなんと悲しいこと・・・。

 

休憩をはさんでそのあとは折り紙講習。コスモス会で教わる折り紙を思えばはるかに簡単なものだったが、周りの方たちはほとんど説明のプリントを見ても理解できず、時間の半分以上は他の方々に説明を求められる状態になってしまい、もう一つのほうは作れずじまいになってしまった。

 

事前に出欠を取ったにもかかわらず、両面カラーの説明プリントが大幅に足りず、あわてて一面だけモノクロコピーをとって配られたため、思うように作り方も見られないという不手際が少々気になった。

 

 

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今日の折り紙、バスケット。

 

小さな隣人からのねぎらい

今日も小学生の見守り当番を終え帰宅した。ちょうど我が家の2階に住むフィリピン人の2年生の女の子が帰ってきたので、「お帰り」と声をかけた。するとその子がニッコリして、「お疲れさま」と言ってくれた。

 

その子は見守り当番が立つ場所を通らないで帰宅するので、1階の住人の私が当番をしているとは知らないかもしれないが、見守りの黄緑色のベストを着て黄色い旗を持っているので分かったのだろう。

 

昨日に続いて、思いがけなくなんとも素晴らしいプレゼントをもらって、とっても幸せな気分に包まれた。

 

今日は雨ふりなので傘をさしての見守りだった。梅雨が明ければ、今度はカンカン照りの日ざしのもとでの活動になる。私自身は、身体が元気なうちは、何かしら人や社会のお役に立ちたいという思いでしているが、第三者からは、「ご苦労なこと」とちょっとさめた目で眺められることもあるかもしれない。

 

でも、今日みたいなこともあるから、やっぱり情けは人の為ならずね、と思う。

 

 

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こういう本格的な格好をしている人は、たぶん行政から依頼されているプロです。

一年生にもらった小さな小さな花

今週は小学生の見守りの当番にあたっている。相棒は86歳の男性で、初日の月曜日はうっかり失念なさったようで、いらっしゃらなかった。

 

その日私が一人で黄色い旗を持って立っていたら、横断歩道を渡ろうとする男の子が、「もう一人のおばあちゃんはどうしたの?」と問うた。私の相棒はおばあちゃんじゃなくおじいちゃんなのだけれど、8人のメンバーのうち6人が女性だから、やはり女性のイメージが強いのだろう。

 

水曜日の今日、3時で下校するのは1年生のみだった。十数人のひと塊でガヤガヤとにぎやかにやってきた1年生たち。一人の女の子が歩道から団地の敷地の草むらに入っていき、ピンクの草の花を摘んできた。その小さな小さな一輪を「ハイ」と私に差し出してから、横断歩道を渡っていった。「さようなら!」「ありがとう!」。

 

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しょっちゅう目にしているけれど、名も知らなかった草の花。調べてみると、「イモカタバミ」という名だった。

 

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月曜日、見守り当番を忘れたYさんが、お詫びにと家庭菜園で収穫したキュウリを持ってきてくださった。あまり大きくて立派なので、よく分かるようにボールペンを。

 

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今日のお昼はシロさんの「ツナマヨそうめん」ミニトマト版。辛子漬けにしたYさんのキュウリを添えて。

誰の立場で読みますか『私が誰かわかりますか』谷川直子著

人は誰も老いる。いくらお金があっても、どんなに強大な権力を握っても。そして最後まで尊厳が守られるかどうかも、わからない。その「老い」の周辺でオロオロするさまざまな立場の人間たち。配偶者・息子・娘・嫁・親戚・・・。

 

物語の中心となるのは、再婚した相手の実家のある九州の地方都市に東京からやってきた桃子という女性だ。イラストレーターをしている。桃子の義父守はアルツハイマー認知症で、未明の3時から徘徊をする毎日だ。妻の涼世は片目は視力を失い、残ったほうの目も緑内障という状態で夫に振り回されて弱り果て、長男の嫁の桃子を頼るようになる。

 

やがて守はグループホームに入所するが、体調を崩し病院に入院するようになり、桃子の周囲に介護つながりでさまざまな人間関係が広がっていく。介護をしているのは圧倒的に長男の嫁たちだ。

 

地方都市独特の、「世間」という親戚や隣人の目や評価に縛られる女たちの状況や、容赦のない老いの現実という、できることならともに目を背けたい部分をリアルに描いている。けれどもなぜかあまり暗い気持ちになることなく読み進め、そうして読後感もさっぱりしている。

 

中心に据えた桃子という女性が、良い意味で都会的で聡明な人であること。文体が簡潔で、かつ主人公を一人に絞らず、物語が進むにしたがっていろいろな人物の視点で描いていることで、感情に流されず理性的に気持ちよく読める物語になったようだ。

 

都会の人から見たら時代錯誤と思われるかもしれない状況が多々出てくるが、これが地方都市における「長男の嫁」の抱える現実だろう。団塊世代後期高齢者になっていく今後は、そうとう政治が頑張って制度を整えたとしても、さらに「老い」の問題は次々と現れてくるだろう。

 

私は長男の嫁・娘・妻、どの立場もすでに「クリア(厳密にはリタイアもあるが)」してしまったけれど、これからいよいよ自分自身が老いと向き合っていかねばならない。息子や息子の配偶者に何を求め何を求めないか、自分の手に余るようになる自分をどうするのか・・・。お金で解決できる部分もあるが、やはりそれですべて片付くわけでもない。人生のしまい方は実に難しい。

 

誰もが登場人物の誰かに感情移入ができ、自分のこととして考えさせられると思うが、それにしても、なんと男性の存在感の薄いこと!これがリアルな日本の現状だろう。子育ても介護も、「お手伝い」感覚でなく、自分の権利の問題として本気で取り組んでほしいと男性たちに求めたい。本気になれば、働き方も本気で変えざるを得ないはずだ。

 

 

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ちょっと酸っぱい夏ミカンのゼリーとシロさんのエプロン

家庭菜園をなさっている方から、「酸っぱいですけど・・・」と夏ミカンをいただいた。近頃は市販の野菜果物類はみな必要以上に甘い品種が多くなっているので、確かに懐かしい酸味だった。私が子供のころ、夏ミカンはお砂糖をかけて食べるものだったと思い出す。

 

ゼラチンの使いかけがあるので、ハチミツを足してゼリーにした。

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せめて庭に回ってミントの葉でも摘んで飾ればよかった・・・。

 

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ダイスに切ってグラスに盛ってみた。この方がいくらかでもマシになったかな。

 

一人だとあまりデザート類を作ることもなく、ゼラチンはイスラムの人が参加するポットラックパーティーの時には使えないこともあって長く冷蔵庫で眠っていたが、やっと使い終わった。

 

先日の『きのう何食べた?』では、シロさんがアールグレイミルクティーのシャーベットを作っていた。シロさんはバナナケーキも焼くし、クレープも焼く。でも、ケンジのいない一人の時は、そんなシロさんも「めんどくせーなあ」と言っていた。やっぱり喜んで食べてくれる人の存在が、台所に立つエネルギーの元なのだ。

 

細部まで丁寧に作られているこのドラマ、シロさんと梶芽衣子さん扮するお母さんが、いかにもこの親にして・・・と思わせるほど几帳面さや合理性が似ていて面白い。美人の女優さんがドラマの中でエプロン姿の後ろを見せた時に、ひもが縦結びになっていて興ざめすることもあるのに、このドラマのシロさんのエプロンのひもは、いつもきれいなきれいな蝶結びになっている。お母さんの割烹着も、みごとな蝶結び。

 

役者さんたちの演技はもちろんだが、このドラマのすばらしさは、やはりスタッフの方々すべての、細部まで行き届いた丁寧な仕事に支えられていると感じる。

 

オンエア中に、一つのドラマについて何度も語ってしまう(今検索してみたらすでに5回も取り上げていた)なんて初めてのことだと思うが、それくらいこのドラマは楽しんでいる。録画も何度も何度も再生している。1回だけ世界卓球の放送延長で半分録画できなった(追っかけ録画にしてなかった!)こともあり、DVDを買おうかとさえ思ってしまう。来週で終わってしまうのが残念でならない(残念ついでに言えば、お父さん役が途中交代になったのも痛恨)。

 

新しい時代の新しいホームドラマを見せてくれた。来週の最終回をじっくり観賞しよう!