よんばば つれづれ

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避けられないことと思いがけないこと

地域住民が日に日に高齢化し、民生委員として担当している方も、施設に移られる方や家族に引き取られる方がでてくる。なかにはお亡くなりになった方も。

 

以前自転車で転倒して骨折し、救急車に同乗することになったり、夜遅くに具合が悪くなって、タクシーを呼んで夜間診療を受けるのに付き添ったりした方も、とうとう名古屋のご親族が引き取ることになったと連絡があった。

 

ご連絡いただいた時にお引き受けした燃やせるゴミを、昨日十数袋出し、今日はビン缶ゴミを2袋出して、ああ、とうとうこの方のお世話をするのも最後だなとしみじみした。

 

なるべくお互いさまの精神で助け合って、現在の住まいで暮らし続けられるようにということをモットーに老人会をしているが、当然ながら、家族でもない隣人のできることには限界がある。身体の状態や認知機能が一定の水準以下になれば、やはり施設や家族が頼りとなる。地域で看取ることなどできるわけもない。分かっていることではあるが、ひとり欠けふたり欠けしていくのは寂しいことだ。

 

どんなお金持ちも権力者も避けることのできないのが人生の終わりだ。少し前に読んだ2030年くらいを舞台にした小説では、すでに見た目の「老い」はかなり征服された設定になっていた。現在でも、私が知らないだけで、すでに相当なアンチエイジング技術が使用されているのかもしれない。

 

私のパソコン画面にも、AIがちゃんと私が高齢者であることを知って、その手の広告がひっきりなしに表示される。嫌いなので拒否できる時にはその意思表示をするのだが、懲りずに次々表示してくる。きっと結構な需要があるのだろうなと感じる。もしかしたら、近未来に、人間は不老不死を手にするかもしれない。

 

 

インビザラインのマウスピースは、現在15のうちの4番目。始めたばかりのころは、装着しているときには水しか飲まないのに不思議なほど汚れると思ったマウスピースが、この頃はあまり汚れないようになってきた。

 

間食をしなくなったのと、以前は夜こそ時間をかけて丁寧に磨くけれど、朝や昼間は適当だった歯磨きが、矯正が始まってから三度三度丁寧に磨くので、口腔内の衛生環境が改善されたのかもしれない。

 

マウスピースが必要なくなってからも、この状態が維持できるとよいのだけれど、自信は、ない。

 

 

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若いころは抱っこされるのが大嫌いだったけれど、私の腕の中で安心しきって眠る、すっかりおばあちゃんのオーガスト