頼れる助っ人「ソックスエイド」！

人工関節を入れたあと、関節を保護している関節包や周囲の筋肉がきちんと再建されるまで、人工関節は無防備な状態におかれるので、脱臼しやすい。そのため、してはいけない動作や体位がいろいろある。

病棟が日当たりも良かったからか、入院中は靴下の必要を感じなかったが、家に帰ってみると、秋も深まっていて、素足では少々心もとなくなってきた。靴下を履きたいのだけれど、手術を受ける前から爪切りや靴下を履くときに不自由した右脚は、手術後もまだ十分曲がらないうえ、脱臼の心配もあるため手術前以上に、その動作をするわけにいかない。

去年脊椎の病気をして、退院後も医者から屈むことを禁じられた姉のために、テレビで紹介されていた「ソックスエイド」という道具を送ったところ、とても重宝していると喜ばれたので、今度は自分のためにその補助具を注文した。

これが届いた「ソックスエイド」。

このようにして使用する。

　画像はどちらもAmazonのサイトから

姉もとても助かっていると言っていたが、実際使ってみると本当に便利だ。いまや安い類似品もあれば、手作りの仕方を紹介したサイトもあるようだが、私の購入した正規品は、簡単な構造の割にはいい値段。ちょっとしたアイディアだけれど、でも最初に開発した人にはやはり感謝をささげたい。

あまりに気持ちの良い秋晴れに誘われて、近くの公園までリハビリを兼ねて散歩に出かけた。入院中にもこんな日曜があって、病室にいた看護師さんに「ドライブにでも行きたくなる好天の日曜日にお仕事で、大変ですね」と言うと、「ママさんたちが休むので、土日は基本的に仕事です」との答えが返ってきた。いずれは自分たちも恩恵に浴することかもしれないが、こんなことひとつをとっても、やはり大変なお仕事だと思う。