よんばば つれづれ

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病院食考

半月の間、プロの方が栄養管理までしてくれて、上げ善据え膳の生活だった。こんなご身分は、四十うん年前に結婚してから初めてだ。なんと贅沢なこと!

 

変形性股関節症以外に持病などのない私は、「一日1400キロカロリーの食事制限なしの普通食」だった。以前ブログに書いたレコーディングダイエットで、私が設定した一日の摂取カロリーは1200~1300キロカロリー。100~200ほどの差は、自分の計算では私の身長・体重データで算出したのに対し、病院は年齢と標準体型から算出しているせいだろう。

 

それを、手術当日の夕食と、長男と嫁が見舞いに来て、タリーズでコーヒーとスイーツを楽しんでしまった日の夕食以外は100パーセント完食した。

 

始め、1400キロカロリーは私には多いし、まして家にいた時と違って、リハビリ以外何もせずただベッドで寝ているだけなので、入院している間に太ってしまう!と焦った。そのことを看護師さんに言うと、「今は体力をつけることが一番です。しっかり食べないと、出血も大分したわけですし、回復もしません」と言われ、そうか、太るのを心配するのは元気になってからだと納得し、それからは心おきなく食べた(単純だ)。

 

最初のころこそ、手術した右脚が左の1.5倍ほどにむくんだこともあってか、あっという間に3キロも増えてしまったが、むくみがひくほどにどんどん体重も落ち、やがて入院時を下回るようになった。他にも同じように体重が減って喜んでいる人がいたので、病院のメニューに何か秘密が隠されているのだろうか。

 

普段私は毎日ドライプルーンを2粒食べている。快適なお通じのために、もう15年くらい続けている習慣だ。プルーンはカリウムも含むため、余分な塩分を体外に排出してくれる。長年続け効果も感じているだけに、環境が変わるうえにこれを食べなくなることで体のリズムが狂わないか心配だったが、睡眠と違ってこちらはすこぶる順調だった。

 

ある日の病院食メニュー

朝 ごはん100g

  大根みそ汁

  豚大豆煮

  いんげんごま和え

  牛乳

昼 ごはん100g

  麻婆豆腐

  冷製ビーフ

  シャキシャキ水菜サラダ

夕 ごはん100g

  鯖の立田揚げ

  白菜のオイスターソース煮

  長芋おひたし                    *これに毎回たっぷりのほうじ茶      

 

巷では「糖質オフダイエット」とかかまびすしいし、私自身も夕食は主食抜きにしていたのに対し、病院食は三度三度「ごはん」だ。100gなので確かに量は少なめ、168キロカロリーということなので、6枚切り食パン1枚ほどか。

 

同室の患者さんたちが異口同音に言っていたのが、「切り干し大根、ひじき、ほうれん草が圧倒的に多いね~」だった。いかにも健康的な食材ばかりだ。こうしたメニューで、特に何を心掛けることもなく、家にいるとき以上にお通じに関しては順調だった。あと一か月も入院していたら、随分スマートになれたに違いない。

 

家でも同じような献立にすればよいのだが、やはり一人分の料理では多種類の食材を用意しにくいし、一品にたくさんの材料を入れて済ます、いつもの手抜きになってしまっている。

 

 

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これは入院した日の夕食。このあと「絶飲食」。

 

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パンが恋しくなって選択メニューをとってみたが、うーん、やっぱりバターがジュワッと溶けた厚切りトーストは無理よね・・・。