よんばば つれづれ

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苦しい読書とつのるばかりの不信感

先日のじじばばの会の「応援葉書を送ろう」の活動の時に、メンバーの一人から本を分けてもらった。望月衣塑子さんの著書『武器輸出と日本企業』というものだ。望月さんを応援するために何冊かまとめて購入し、周囲の人に薦めているとのこと。今は本もあまり増やさないようにしている私だけれど、彼女を応援するには、図書館で借りるのではなく購入しなければと思い、分けてもらった次第だ。

 

ところが、これがなかなか読み進めない。暑さで少々気持ちも体力も萎えているところに、国と企業が武器輸出に前のめりになって進んでいく内容に、気分が重くなってしまう。いくらこうした本を読んで事実を知ったところで、巨大な力にどんどんのみ込まれ、危険な方向に巻き込まれていってしまうのではないかという無力感にとらえられそうになる。

 

国会の閉会中審査を見れば、またしても大臣や官房長官・副長官などののらりくらりの答弁に、隔靴掻痒のイライラがつのる。こんなことで何時間費やしたところで、とうてい国民は丁寧に説明してもらったなどとは思えない。「丁寧」に「嘘に嘘を重ねて言いくるめること」というような語釈でもあったのだろうか。内閣府や官邸には、よほど特殊な辞書が存在するのだろう。

 

内閣支持率が30パーセントを下回ると危険水域とか。先週末の世論調査では軒並み30パーセント台になり、読売でさえ36パーセントだ。この閉会中審査の相変わらず誠意のみえない対応や、まるで逃げているかのような総理の外遊などでさらに落ちれば、そろそろ危険水域に達することになるかも知れない。

 

ただ悲しいことに、内閣の支持率や自民党支持率の下落に伴って、増えて当たり前の野党第一党の支持率がいっこうに上がらない。望月さんの著書にも、政財官一体となった武器輸出解禁に向けた動きは、決して安倍政権になってからのことではなく、野田佳彦政権の時に大幅緩和の方針が決定されたことが書かれている。少々のことでは民進党の信頼は回復できないだろうが、それでもせめて野田さんを幹事長からはずすくらいはしないと、よその責任追及など説得力に欠けること甚だしい。

 

 

それにしても、このあたりでは大して雨の日はないのに、九州ではあの豪雨のあとも随分雨が多い。地盤が緩んでいてさらなる被害も心配だろうし、後片付けをするにしても天候が悪くては大変だ。ただ暑いからと弱音を吐いたりしていては、申し訳ないのだけれど・・・。

 

 

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