近所の市民館の企画「穂の国の音楽マエストロたち」の第2回は、西洋の古楽器がテーマで、チェンバロとリュートの演奏だった。
全4回のこの講座は、午前の開催が基本なのだけれど、今回だけ午後1時半開始だ。奏者のスケジュールの都合かと思っていたが、チェンバロを運び込むのに、事前の準備やらを考慮すると午前というのは不可能だったのだそうだ。市民館のエレベーターには入らないため、屈強な男性7人で3階の会場まで運び上げたのだそうだ。ありがたい。
チェンバロと奏者の小玉宏氏。
内部にも美しい油絵。
クープラン、バッハを中心とした曲に、途中白井康博氏のリュートの演奏が入った。
リュートを手にする白井康博氏。大小さまざまなリュートをお持ちくださったが、なんとそれらのリュートは全て白井氏の自作とのこと。そして白井氏の本業は、豊橋筆の職人さんなのだそうだ。よほど、手先が器用でいらっしゃるのだろう。形を見てわかる通り、このリュートが中国を経て日本に渡ったものが琵琶なのだそうだ。
ちなみに、「豊橋筆」は豊橋市の特産品(書道家向けの高級品の80%を占める)。
前回の雅楽はほとんど説明に終始したが、今日は演奏を中心に適度の説明や質疑応答で、1時間半があっという間に過ぎてしまった。宮廷のサロンで楽しまれたというルネッサンスやバロック時代の優雅な音楽に浸るひとときを楽しんだ。
(会場で写真撮影をしなかったため、写真は全てウェブサイトからお借りした)