吉本興業のお笑いコンビ「おしどり」に密着したドキュメンタリー番組「NNNドキュメント’17 お笑い芸人VS原発事故 マコ&ケンの原発取材2000日」が、先日5日の深夜に放送された。この情報を得たのが放送日よりだいぶ前だったので、一週間前になったら録画予約しよう・・・と思っていて、うっかり忘れてしまった。
どうしても見たいと思い、ネットで動画を見つけてお気に入りに登録しておいたのだけれど、さて見ようかとそのサイトにアクセスすると、既に削除されてしまっていた。悔しい(12日に再放送があるようだが、BSとCS。私は利用していない)。
ところで、このところこのブログへのアクセス数が微妙に増え、不思議に思っていた。しばらくして、「注目記事」の5番目に「おしどり」マコケンさんを取り上げた2年前のエントリが入っているのに気付いた。おそらくアクセス数の増加は、この番組の放送の影響だろう。
過去記事:
ブログ仲間のAO153さんが、昨日のブログでドキュメンタリー映画『大地を受け継ぐ』を紹介していらした。福島県須賀川市の、自死という形で父親を失った専業農家の方が、学生たちに自分の体験や思いを語るという内容らしい。全く知らない作品だったが、見てみたくなった。3000円ほどでDVDが購入できるようなので、「よんばばんち」での上映も視野に入れて買ってみようかなと考えている。
この間は中山七里さんの『アポロンの嘲笑』で、原発事故の現場を間近に見た人はいないけれど、もし見られたとすればきっとこんなだったのだろうと思われる描写に戦慄したが、今日から柳広司さんの『象は忘れない』を読み始めた。この作品も福島の原発事故を題材にした短篇集だ。
こうやって私が本を読んだり映画を観たりしたからといって、福島の何が解決されるわけでもない。沖縄についても、同様の虚しさを感じる。それでも、まずは忘れずにいたいと思う。心を寄せ続けようと思う。そして、なにか実際にできる機会があったら、自分にできる限りのことはしたい(自分の心をなだめるだけの、自己満足です。ハイ)。
気にし始めればあれもこれもと限りがないのだけれど、福島と沖縄は、その犠牲の上に私たちの便利さや快適さや安心があったのだという点で、やはり特別な気がする。知らぬが仏で、まだまだこういうことが他にもあるのかもしれないけれど。
仲の良い「おしどり」のふたり (「おしどり」の公式HPより拝借)