よんばば つれづれ

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晴れパンをいただきました

評判の高級食パンらしい。近所の方から「晴れ時々パン」略してハレパンをいただいた。

 

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パン屋さんのホームページから 

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お店は11時オープンで、いただいたのは11時半頃。ビニル袋の内側にはちょっぴり水滴が付き、まだほんのりあたたかい。すぐにお昼だけれど、さっそくひときれ切って生で食べてみる。

甘くてふわっふわで美味しい!あっという間に1枚おなかに収まってしまった。

 

朝もパンだったが、誘惑に勝てず昼食にまたこのパンを厚切りトーストにして食べた。やっぱりおいしかった。生の時のもっちりした柔らかさと違って、口に入れるとサワサワと溶けていくような感じだ。これも美味しいが、どちらか選べと言われれば生に軍配が上がる。これはきっと焼き立てだからで、明日の朝はやっぱりトーストだろう。

 

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商品はこの2斤の食パンのみらしい。そして、現在ぞくぞくと全国で新しいお店がオープンしているようだ。豊橋は6月27日にオープン。美味しいけれど、この商品だけでずっと人気を保てるのだろうか。老婆心ながら・・・。

昨日のエントリの訂正と教育現場の改革

第一日曜日の今日は我が住宅の一斉清掃日。私の組の組長さんは更生保護女性会(社会を明るくする運動の推進団体の一つ)の仕事に割り振られているので、「昨日の講演会は、椅子を増設するほどの盛況で良かったですね」と声をかけた。

 

その方の話では、昨日の防犯劇の演じ手は、制服姿で司会をした女性だけが警察の人で、劇を演じた3人はすべて学校の先生なのだそうだ。ならば、おそらくはボランティアであろうから、私が心配したほどお金はかかっていないのだろう。私はてっきり警察官たちが、仕事としてやっているのだとばかり思った。

 

しかし、それならそれでまた、新たな疑問がわいてしまう。いま学校現場はブラック労働が大きな問題になり、忙しすぎて疲弊している教師を助けるため、保護者や地域の住民をボランティアに巻き込んで働き方改革を進めているところもあると、今朝のテレビでも伝えていた。

 

防犯チームに参加している先生方の学校では、そうした問題は抱えていないのだろうか。もしかしたら、普段身を置いているところとは違う場所で活動することで、リフレッシュできるということもあるかもしれないし、すでにそうした教員以外でもできる仕事を外注して、余裕の持てるようになった先生方かもしれないけれど。

 

今朝のテレビ番組で紹介されていた北名古屋市の例では、地域のメダカの研究家のような方に理科の生き物の授業に参加してもらったようすや、プール授業の監視や移動・着替えなどの付き添い、家庭科の調理の授業での補助などに、保護者や地域住民の力を借りるようすが挙げられていた。教師たちは、その分学習のほうに注力できるようになったと言っていた。

 

私は学校教育の根本から見直す必要があると思っているけれど、それは一朝一夕にはできないことだし(現政権では特に)、学校現場が非常に大変な状況にあるのも事実なのだから、まずは対症療法であっても、こうした教員免許がなくてもできることを、ボランティアなど外部に託していくことは急務だと思う。

 

この地域の小学校でも、さまざまな外部の出前授業を受け入れているが、そのことがまた教師の新たな仕事を増やしている部分もある。出前授業に行く人(高齢者であることが多い)の自己満足の場になってしまわないよう、受け入れる学校側も前例などに流されないできちんと対処すればよいと思うし、出前する側は、真に学校の助けになる行為かを、厳しく自問する必要があると思う。

 

 

【追記】中国好きの松っちゃん(id:mm3493)さんのコメントを読んでいて思い出した。テレビで紹介された学校には、登録されたボランティアと授業を結ぶ「コーディネーター」というスタッフがいた。これは非常に重要なことだ。そうでなければ、この制度もかえって教師を煩わせるだけになってしまう。

 

yonnbaba.hatenablog.com

かつてユネスコに属し平和学習の出前授業をしていたころ、先生方の負担を増やしてしまうことが私には非常に心の重荷だった。

 

 

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猫の手も借りたい?   (画像は「知恵ラボ」さんのサイトからお借りしました)

 

 

 

県警防犯活動チームの防犯劇を見る

7月は”社会を明るくする運動”月間で、この地域では毎年この時期に関係団体の共催で講演会が催される。今年は愛知県警の防犯活動専門チーム「のぞみ」の方々が来て、防犯教室をしてくださるという案内だった。

 

先日の朝のあいさつ運動もこの講演会も、各団体ごとに「参加依頼数」なる数字が通知される。動員割り当てだ。強制ではないけれど、講演会はいつも入り口でどの団体に属するかをチェックされるので、ちょっとプレッシャーになる。今日は開会間際に椅子を増設していたほどなので、雨の落ちそうな空模様ながら良い集客ができ良かった。

 

事前に、防犯に関する劇の上演があり当初の予定の市民館では狭いため、小学校の体育館に場所を変更すると通知があった。どんな劇だろう、空き巣などの対策なら劇にはしないだろうから、おそらく振り込め詐欺防止のものだろうと思っていたら、案の定、だった。

 

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右は詐欺グループの一員、左は被害者の高齢女性(演じているのはうら若い女性警察官)。これにもう一人詐欺グループの手下の男(帰りにそばで見た素顔は、頼りになりそうな壮年のイケメン警察官だった)と、解説役の女性の4人が本日の「のぞみ」のオールスター。

 

オレオレ詐欺架空請求詐欺、還付金詐欺、融資準備金詐欺などの詐欺の種類の説明の後、息子をかたっての電話と、警察と称して詐欺グループの名簿にあなたの口座があったと連絡してくるものの2種類の寸劇を上演した。かなり演じなれているようすで、ご当地の特産品「ヤマサのちくわ」とか「ブラックサンダー」チョコレートなどの名を入れて笑いを取る。

 

ニュースでは毎日詐欺被害や警告を聞かない日はないし、いわゆる「受け子」を主人公にしたNHKのドラマも作られるなど、世は特殊詐欺予防に大わらわの感がある。金銭の被害にとどまらない事例もあるようで、深刻な問題であることは確かなのだろうが、こうして警察内で「劇団」まで組織して啓蒙に歩く必要が果たしてあるのだろうかと思ってしまう。

 

同じお金をかけるなら、「いじめは立派な犯罪です」というような劇を持って学校を回るなんていうのはどうだろう。ほかにも警察が早めに介入した方が、犯罪を未然に防げたり、深刻化を防げる分野があるのではないだろうか。なぜこうも世の中が高齢者をターゲットにした特殊詐欺予防にばかりやっきになるのかが、私は今ひとつ納得できないでいる。

 

 

(もうひとつ言うならば、真剣に高齢者の被害を減らそうと思えば、その人たちの「寂しさ」を解消しなければだめなのではないかと私は思っている。)

牽牛と織女のデートより女同士のタイ料理ランチ

国際協力コスモス会の金曜日。毎年この時期は「七夕」の紹介と笹飾り作りをする。今日も簡単な七夕についての解説や紙芝居、笹飾り用の笹や飾り物などを準備したが、残念ながら外国の方の参加はなく、折り紙で飾りを作るなどしながら、定刻までお喋りをして過ごした。

 

私が参加してから5、6年になるけれど、こういう(外国人ゼロ)七夕は初めてのように思う。今日は一番古いメンバーの方がいて、その方が加わった二十数年前のことを話してくれたが、外国の方の人数も多ければ、国籍も実にさまざまだったようだ。

 

何度も書いている気がするが、行政の外国人への対応がきめ細かくなったとか、SNSの発達で同国人同士の情報のやり取りが簡単で便利になったなどの理由で、援助を要する場面が少なくなったということなら喜ばしいことだが、学ぶ場としても働く場としても、日本の魅力が低下したためではないかという疑念がぬぐえない。

 

20年後か30年後、留学や出稼ぎで日本人がアジア諸国に大勢出かけ、かの国の国際協力ボランティアグループのお世話になるなんてことになっていないとも限らない。

 

 

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会が終わった後、都合のつく3人でKさんお薦めのタイ料理のお店へ。これはプレートランチ。

 

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前菜のスープ・サラダ・生春巻きなど。

 

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ドリンクは珍しいものをと思い、タマリンドジュースを選ぶ。タマリンドとはマメ科のフルーツだそうで、これはその「豆」の部分でなく、さやのワタの部分を使ったジュースなのだそうだ。食物繊維たっぷりで美容・美白成分もあるという。食事もデザートもアフタードリンクも、すべて女性には嬉しい効能がいっぱいの説明を受け、明日が楽しみ(美人になってる?)。

 

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店内には異国的魅力にあふれる雑貨も。右側の壁に並んでいるのは懐かしい顔ぶれのシングルレコード。店内に流れる曲も同じテイストで、ほっこり落ち着く雰囲気だ。

 

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聖子ちゃんカットの聖子ちゃん。「青い珊瑚礁」。

 

 

写真撮影も快くOKし、料理や材料について丁寧に説明してくださる、個性的なファッションの素敵な店主も、このお店の魅力の一つだと感じた。

オールマイティはオールマイティじゃなかった・・・

今朝は恐ろしいほどの雨が降っていた。大雨警報も出ていて、今日の日本語教室はお休みになるかもしれないと思ったが、9時頃には小やみになり、無事に教室も開くことができた。

 

このところ学習者が少なく、1クラスかせいぜい2クラスで済んでしまっていたのだけれど、先週は珍しく5つのクラスに分かれて学習した。今日はまだ日本に来て日が浅く、日本語はほとんど分からず英語もあまり分からないという、16歳のフィリピンの少年の初参加があり、3クラスだった。

 

いつもは私が担当することの多い初級のインドネシアの方が出席すれば、4クラスになるところだったが、今日彼女は欠席だった。それで、私に新しい16歳の少年をみて欲しいと言われたが、とても自信が持てないので、この教室での経験が長い方にお願いし、私は上級者のクラスの手伝いをさせていただいた。

 

この上級のクラスでは、500字程度の文章を読んで内容を把握する問題をした。まず3人の学習者に文章を順に読んでもらったが、3人ともほんの数か所助言を要する程度で、漢字もかなりすらすらと読める。ビジネス文書のような硬い文章だったので、普段の生活の中ではあまり耳にしない難しい単語や言い回しが少なくなかったが、3人とも意欲的に挑戦していた。

 

そんななかで、私ともう一人の担当者が驚いたのは、文中に出てきた「オールマイティにあらゆる仕事をこなすエリートもいる」という文章の、「オールマイティ」についてのPさんの言葉だった。問題文ではここに「注」が付いていて、「どんなことも完全にできること」と解説されている。

 

アメリカ人のPさんは、「オールマイティというのは宗教的な言葉で、普通には使いません」と言う。トランプゲームのジョーカーをはじめ、日本ではさまざまな場面でいとも気軽にこの言葉を使ってしまうが、そんな特殊な言葉(ほぼ神に対してしか使わないらしい)だったとは!ネイティブに通じない和製英語の一つだったと初めて知った。

 

2年前中学生のNちゃんの受験勉強に付き合って、自分の頭の老化も痛感し、もう今後教えることとは距離をおこうと思っていた。それなのに、コスモス会で一緒だった方に頼まれて、いつの間にかまた日本語教室に関わるようになってしまった。

 

難易に関係なく、「教える」ということには重圧がつきもので、公文の教室をしているときも、教室日はいつも気が重かった。教室に行ってしまい子供たちと顔を合わせればとても楽しいのだけれど、行く前の気分は毎度ズーンと重たい。今もそれは変わらず、日本語教室の前になるとちょっと暗い気分になってしまう。生徒も減っていることだし、抜けさせてもらいたいなと思ってしまう。

 

でも、日本語教室も、いざ行ってしまえば毎回大変楽しい。そして、教えることは学ぶこと。自分の学びも発見も得られる。あれも嫌、これも嫌・・・と、出不精で怠け者の自分の思いに忠実になってしまえば、老化、認知症の道まっしぐら!となりかねない。

 

もう要りませんと言われれば仕方ないが、必要としてもらえる間は、ありがたく関わらせてもらうようにしよう。まったく、困った横着者である。

 

 

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へそ天! ヘッヘ・・・お母さん、羨ましいでしょ?!     byドリーム

去年の足取り重かった子はどうしたかな?

今年もあいさつ運動の日を迎えた。民生委員として、また見守り活動のメンバーとして、参加する。去年の記録を読むと、お天気の具合も、やはり梅雨のさなかということもあってか、ちょうど似たようなもの。今日はいくぶん晴れ間がのぞいて、雨より日焼けを心配するくらいになった。

 

 

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今日はスマホを持って行かなかったので、3年前の写真を。

 

 

去年はみんなが通ってしまったかなりあとになって、暗い顔つきで思い足を引きずるように行く子がいて、その子の心の中が気になったが、今日は登校班ごとにまとまって、予定の時間内にみんな通り終わった。去年のあの子の心が晴れて、みんなと行けるようになったのなら良いけれど、もしかしたらもっと重症になってしまって、今日は欠席だったという可能性もある。前者であってほしいと願う。

 

yonnbaba.hatenablog.com

 

 

普段の朝なら8時ころまでパソコンの前でのんびりしているのに、今日はサッサと化粧も済ませ、7時半過ぎから学校に出かけた。また、10時から民生委員の定例会もある。

 

というわけで、あいさつ運動を済ませて帰宅してから、つかの間、「ひとりお疲れ様会」。

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陶器は青森のりんごの木の灰を釉薬に使ったもの。いただいた時の箱に「ひょうか焼き」とあって、食器の底面にもHYOKAYAKIとあるのだけれど、どんな漢字が使われていたかが思い出せない。ネットで探してもりんご灰釉の別の焼き物はヒットするが、この名前は見つからない。優しい色合いがとても好きなのだけれど、作り手も販売会社もなくなってしまったのだろうか。

 

 

 

改めて舌を巻く安達祐実さんの力『100分で名著』

6月の『100分で名著』は「アルプスの少女ハイジ」だった。テレビ放映されたアニメは見ていないけれど、子供のころ本で読んだような気もするし、なじみ深い児童書だと思っていたが、アニメには描かれなかった暗い一面も含んだ、なかなか深い物語なのだそうだ。早稲田大学教授でドイツ文学者の松永美穂さんの案内で、大人の視点で読み解くハイジが面白かった。

 

そして今回のこの番組をより一層魅力的にしていたのが、俳優安達祐実さんの朗読だ。天才子役と騒がれたが、その子役ぶりを私はほとんど見たことがない。しかし「女優安達祐実」となってからの彼女を見ると、シリアスもコメディも、善人役も悪人役も、何を演じてもさすがと思わせられることが多い。

 

いつもこの番組は作品を朗読する人が大きな魅力の一つではあるが、今回の安達さんはそうした中でも傑出していたように思う。ハイジやおじいさん、ペーターのおばあさんなどさまざまな登場人物を、わざとらしい声音を使わず、自分のピッチの高低とスピードだけで見事に演じ分けた。すっかり彼女の朗読の世界に引き込まれ、非常に深い感動を覚えた。

 

欲を言えば、鼻濁音を使えていたらもっと素晴らしかったと思うが、今や鼻濁音はアナウンサーでも歌手でも使える人は少ないし、日本語の発音はどんどん単純化しているようで、「を・wo」の音も鼻濁音も、絶滅危惧の音なので仕方ないかとも思う。

 

実はハイジのおじいさんは、過去に賭け事やお酒で全財産を使い果たし、傭兵になって姿をくらましたという暗い過去をもっているとか、クララの医師であるクラッセンさんが実は後半の物語の鍵を握っていること、ペーターの中に深い心の闇があり嫉妬に駆られて暴力性を発動することなど、アニメでは描かれない意外な事実が描かれているというこの原作を、できることなら松永先生の翻訳(雑誌の連載ではなさっているが書籍化はまだらしい)で読んでみたいものだと思う。

 

 

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