私だけ?意外と知らないドナー登録
今日は若い友人とランチ。映画のチケットを注文してくれたので、それを渡しがてらおしゃべりを楽しんだ。彼女とは2か月前にも会って、その時にまだチラシもできていなかった映画の自主上映会のことを話した。するとすぐ友人の分も含めて2枚チケットが欲しいと言ってくれた。だから彼女は今回の映画会のありがたき第一号のお客様だ。
彼女の身近に骨髄移植の必要な人がいるため、話はドナー登録のことになった。なかなか一致する人がいなくて、目下必死で型の一致するドナーを探しているという。血液型は関係ないというので私も調べてみようか・・・と言うと、ドナー登録できるのは18歳から54歳までなのだそうだ。10歳もオーバーしている。もう、こういう部分での社会貢献は難しそうだ。
そしてもっと驚いたことは、仮にドナー登録したとしても、型を調べるために血液検査をするとなると、検査自体はちょっと血液を採るだけだけれど、費用が4万円もかかるのだそうだ。健康保険適用外。
骨髄移植とかドナーとかいう言葉だけはよく耳にして知っているけれど、こういう実体はまるで知らなかった。私の兄の頃にはまだ骨髄移植という治療法は存在しなかった。ただ奇跡を祈るのみ。50年以上昔の、骨髄だのドナーどころか、白血病という病名自体、ほとんど世間に知られていなかったころだ。
それにしても、適合するかどうか調べるのにかかる4万円という経費は誰が出すのだろう。調べてもらうドナー?型が合えば提供してもらう患者側?
調べてみたら、5万円と書かれたサイトもあり、だいたい3万~5万円くらいのようだ。調べた結果型が合ってめでたく移植が成立すれば、患者にもドナーにも費用の一部が返ってくるのだそうだが、移植に至らなければ補助はないのでご了承くださいとのことだ。
政府広報オンラインでは「検査の費用はいりません」と謳っている。
他にも同様の表記も見られる。これは患者側が(当然)負担するという前提で説明しているのだろうか。この検査以外にもいざドナーから提供を受けるとなると相当な費用が発生するようで、土壇場まで行って不安になってキャンセルなどされると費用負担だけが残って堪らないと、当事者の方が綴っているサイトもあった。
こうした骨髄提供に関する知識や情報は、案外世の中に知られていないのではないだろうか。少なくとも私は今日友人から聞いて驚き、それゆえに自分でも調べてみる気になって初めて知ったことがたくさんあった。こうしたことがもっと人々に知られることで、患者側の負担が少しでも減るのではないだろうか。
警察と病院を舞台にしたドラマはとても多くて、一般の人もかなりその内実を知ることとなったが、警察内部の担当部署の対立や病院の勢力争いや医療ミスの隠ぺいばかりでなく、経費の実態なんかも織り込んでくれると良いかも知れない。酔っ払ってけんかした不届き者を留置場に一泊させるといくら税金が使われるとか、タクシー代わりに軽症の人が救急車を使うといくらかかり、さらにそれが夜間の診療だと時間内の場合よりいくら余分に税金が使われるとか・・・。これをうまくエンターテインメントに仕立てられれば、少しはくだらない犯罪者や不心得な患者の抑止力に・・・ならないか?
閑話休題。
うまく適合するドナーが見つかって、骨髄を必要としている若い命が救われますように!
名大病院に入院していた時の次兄。小学校6年生。まだまだ家族が恋しかっただろうな。ひとことも泣き言を言わなかったようだけれど・・・。