よんばば つれづれ

民主主義を機能させる、自立した「ひとり」でありたい

十万円を半年預けたら三千円増えた時代!

私が親元を離れてささやかな家庭を持ったのは、昭和40年代も終わりの頃で、間もなく半世紀も前になろうとしている。その時からほぼずっと家計簿らしきものはつけてきた。今回の整理でそれらも全部処分した。といっても、この15年ほどはパソコンなので、紙の資料として残っていたのは30年分くらいか。

 

廃棄に当たってざっと見直していて一番驚いたのは、家計簿のページの間に挟まっていた銀行の計算書だ。昭和50年1月30日付けで、106,147円を6か月定期で預けて満期解約したもの。3,846円の利息が付いている。利率はなんと7.25%!一日遅れて解約したようで、期日後利息すら、1日分で8円付いている。今は1か月たってもそんなに付かないんじゃないだろうか。

 

同じころ、食パン1斤90円、卵10個250円、牛乳1リットル180円、上白糖1キロ120円、新聞代1700円、喫茶店のコーヒー2人分で300円、雑誌ミセス350円、任意加入の国民年金保険料900円、NHK受信料(2か月分)1,800円・・・などと記入されている。

 

概して食料品価格は、40年以上たった今もそれほど値上がりしていないように思う。それに比べて、新聞は2倍以上(ちょうど値上げ直後で、前年くらいまで1,100円だった)、コーヒーは3倍ほど、国民年金に至っては今年3月までは16,340円だそうなので、18倍を超える!しかもこの時の900円というのは、その前年の昭和49年1月からの金額で、それまでは550円だった。

 

いくら当時の給与水準が今より低いといっても、結婚当時、大学を出て2年目の新米サラリーマンの家庭でも、妻の任意加入国民年金代550円というのは本当に何でもなく払える金額だった。

 

ちょうど第一次オイルショックがあったため、結婚当初の昭和48年の家計簿に比べると、49年から50年あたりで大分物価が上昇している。そのころ我が家では第一子誕生をひかえ、のほほんとスタートした結婚生活も急激にやりくりを意識する必要を感じ始めた記憶がある。

 

古い家計簿を見直して、改めて食料品や衣料品価格の変化の小ささに驚いた。衣料品などはむしろ今の方が安いくらいだ。国民年金保険料の上がり方に比べ、あまりにもゆがんだ価格傾向からは、弱者を踏み台にしている背景が透けているように思う。

 

踏みつけにされている弱者は、供給側にばかりいるのではない。需要側の消費者もまた、無知や無関心のためになめられて、自分の体に良くないものや、地球環境のために良くないものを買わされているのかも知れない。

 

 

少々考えさせられはしたものの、育児記録に比べ家計簿の整理は実にあっさりと終了。

 

 

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オイルショックのころのスーパーの風景(ウェブサイトより)。

私自身はあまり困った記憶はないけれど。