よんばば つれづれ

民主主義を機能させる、自立した「ひとり」でありたい

昨日の前川前文部科学事務次官の記者会見

前川氏と、会見を申し入れた側の双方の都合で、たまたま会見の日が昨日になったのだそうだが、沖縄慰霊の日であるうえに、都議選の告示日でもあり、さらに著名芸能人の配偶者が亡くなるという偶然が重なり、あまりこの記者会見を取り上げたニュースや情報番組はなかったようだ。いや、たとえこれらのことがなかったとしても、この報道は避けられてしまったのかも知れない。

 

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前川氏の発言は、加計学園問題にとどまらず、現在のこの国のあり方をかなり広い範囲にわたって鋭く批判したものだった。そして非常に誠実で論理的で分かり易い内容で、木で鼻をくくったような、そうして聞いている側を侮っているような官房長官の説明とは対照的なものだった。

 

読売新聞のスキャンダル記事や、真っ先に前川氏のインタビュー番組を作っていながら、いまだに放送していないNHKの例などをあげて、このところの日本の報道の在り方に強い危機感を述べている。読売のスキャンダル記事については、掲載の前日に総理補佐官から、「言うことを聞けば記事を握りつぶしてやるぞ」と伝えたかったのであろうアプローチがあった(前川氏は無視)そうだ。(動画58分あたり)

 

仮想の敵を作って恐怖心をあおることで、国をまとめる手法の危うさまで言及し、現在の政権の特異さを国民に伝えようとしている。政権にとっては相当この前川氏は邪魔な存在だろう。この会見もおそらくあらゆる手段を講じて信ぴょう性がない発言だと言い募ることだろう。さらなる個人攻撃があるかも知れない。

 

私たちはこの前川氏や、先日官房長官をタジタジとさせた女性記者など、事実を国民の目にさらそうと努力する人を守らなければならないと思う。自分の生活が危険にさらされることも覚悟の上で、勇気を持って行動した人の思いを無にしてはならない。

 

民主主義がきちんと機能するためには、まず事実が伝えられなければならない。権力者に都合の悪いことが全て隠されてしまうのでは、私たちは正当な判断をすることができない。

 

前川氏が会見の最後に示した言葉。

「個人の尊厳 国民主権

文科省の後輩たちにと仰っていたが、私たち一人ひとりにとっても、とても大切な言葉だ。

 

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有益な情報が伝えられなければ、ただの昼寝に便利な箱になっちゃうよ。

あっ、いまは薄くなっちゃって、昼寝もできないんだね。 byドリーム