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よんばば つれづれ

民主主義を機能させる、自立した「ひとり」でありたい

武道の必修化と18歳選挙権

社会のこと

昨日参加した「18歳選挙権と高校生の政治活動」の講演会で、講師の金子勝さん(立正大学名誉教授・憲法学)が、参加した高校生たちに「なぜ政府が選挙権を18歳に引き下げたと思いますか?」と問いかけた。高校生も、また会場の大半を占める大人たちからも答えはなかったが、金子氏は「徴兵の対象を広げるためです」と言った。

 

これから自衛隊が海外の紛争地帯にも出ていくようになると、いずれ犠牲になるケースも出て来る。そうなれば自衛隊員は不足してくる。「軍隊を持つ普通の国」では選挙権年齢イコール徴兵年齢だ。その準備として、2012年から中学校で「武道」が必修になっているでしょ、と言ったのだ。

 

そこまで恐ろしいことが着々と進んでいたのか?!

 

私は「ネトウヨ」たちに人気があると自信を持っているA、Aあたりが、すでにその世代は中年に差し掛かっているのに勘違いして、若者が投票しても自分たちに有利にこそなれ、損はないと踏んだからではないかと思っていたのだけれど、考えてみれば、これだけずる賢くしたたかに作戦を立て、イメージ戦略を行うブレーンがついているのに、そんな愚かな読み違えをする訳がない。

 

はたしていつ武道を必修化したのか、帰宅してさっそく調べてみた。

 

 以下は全日本柔道連盟の解説を引用 

近年の子供たちの体力低下、若年層におけるモラルの低下や少年犯罪の増加など、社会情勢の変化を受け、平成18年12月15日教育基本法が改正され、その第2条(教育の目標)に、「健やかな身体を養うこと」と「伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと。」が定められました。この改正教育基本法を踏まえて、平成20年3月28日に改訂された「新学習指導要領」では、1年生と2年生で「体つくり運動」「器械運動」「陸上競技」「水泳」「球技」「武道」「ダンス」「体育理論」の8領域すべてを必ず履修させ、3年生では「球技」と「武道」のまとまりから1領域以上を選択して履修することになったのです。

 

この中にある、教育基本法が改正された平成18年12月というのは第一次安倍内閣時代、そしてこの改正基本法を踏まえて「新学習指導要領」が改訂された平成20年3月は福田政権下だった。まさに、第一次安倍内閣が着手した「強兵」政策が、着々と進んでいる感がある。

 

こうしてみごとに時系列でも符合することを確認してしまうと、金子氏の言ったことがあながち、うがちすぎとも思えなくなってくる。

 

安保法案が国会で議論されている間、首相は何度も「徴兵制はありません」と言ったけれど、自民党憲法草案を読めば、国家の都合が個人の権利の上にあることは明らかだし、「緊急事態条項」などが成立してしまえば、徴兵制イヤですなどとは言えなくなってしまう社会の到来だ。

 

昨日のこの講演会には、先日私たちが18歳選挙権のチラシを配布した私立高校の生徒会の子たちが参加していた。ほかに隣の湖西市から参加の定時制高校生という子が、緊張しながらも意見を発表していた。けれども、「18歳選挙権」と謳ったテーマであるにもかかわらず、80数人の聴衆のうち、高校生を含む若者は1割ほどにすぎなかった。意見を言った高校生も、「18歳になってなくて、まだ選挙権もないし・・・」と、いまひとつ自分の問題として切実にとらえていない感じがした。

 

18歳選挙権は徴兵のため、という金子氏の恐ろしい発言に少しは危機感を覚えて、周囲の子たちと話をするようになってくれたらと願う。いま17歳でも、今夏の選挙には投票する立場になる可能性もあることを、先日の選管行きで知った私は、そのことを説明したくて手を挙げたが、司会者は普通の質問か意見と思ったらしく、時間がないのでということで却下されてしまった。

 

 

 

それにしても、近頃こうした講演会が目白押しで、スタンディングの仲間はたいていほかの団体にも所属しているので、さまざまな案内が手渡される。どの会場に行っても見知った顔に会うことが多く、少々考えてしまった。

 

私たちがつぎつぎと情報を得たり勉強しても、選挙の対策としてはどれくらい有効かということだ。知識を深めて相手を論破できるようになることも必要かもしれないけれど、いまはそれより急がねばならないことがある。政治に無関心で、メディアがすでに相当委縮してしまっていることにも全く気付いていないような人々に、どうしたら政治が自分のことであり、選挙は投票できない小さな人たちの未来まで決めてしまうことなのだ、ということに目覚めてもらうか考えることである。

 

きっとこうした現象は豊橋だけのことでなく、日本中がいまや講演会だらけだろう。その企画は、「新聞読まない、テレビもバラエティーしか見ない」といった人たちが、足を運んでみようと思う魅力のあるものだろうか?すでに関心のある人や危機感を持っている人が、ますます理論武装を強めるだけのものになっていないだろうか?

 

ちゃんとみんなの努力が合わさって大きな力になっていればいいけれど・・・。

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こんな風になっていたら残念でならない。

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(自分で図が描けないので、ネット上の画像集より)

 

 

f:id:yonnbaba:20160229193036j:plainええっ、なになに、なにっ?

こんなふうに興味を惹きつけたい!!!