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よんばば つれづれ

民主主義を機能させる、自立した「ひとり」でありたい

『ちゃんぽん食べたか』、いいドラマなんだけど・・・

テレビ

あの傑作『64(ロクヨン)』のあと、今度はまたずいぶんまったりとしたお話だけれど、年齢からしてちょうど私の青春時代でもあり、懐かしく楽しく見ている。

 

皆様よくご存じのさだまさしさんの自伝小説をもとにしたドラマである。少し前に中学生くらいまでを描いた『かすていら』というドラマがあったが、今回はその続編のような作りで、両親役の役者も遠藤憲一さんと西田尚美さんと前作と同じ。そして主人公まさしの妄想で現れる中学生の自分自身を演じている子役の少年も、ちょっと成長してしまっているけれど同じ少年である。

 

今回の主人公を演じるのは菅田将暉くん。だいぶ前からとてもいい芝居をする若手だと思って注目していたが、この作品でも相当な努力を感じさせる。さださんの役だから当然ヴァイオリンを弾くシーンが多いのだけれど、あまり違和感を感じさせない。楽器を演奏するシーンで、いくら作り物だからと割り切って見ていても、あまりに不自然で気持ちがひいてしまうことはよくある。でも、菅田くんはヴァイオリンもギターも落語も、なかなかよくがんばっている。そして結構二枚目なのに、もっさりとした雰囲気作りであまり冴えない(ご本人様スミマセン)感じに演じている。

 

そして主人公を取り巻くクラスの友人たちや、友人の家庭の温かい雰囲気もとても良くて、初回、第二話と快調な滑り出しと言える。ただ、話も役者たちの演技もとてもいいのに、ただ一つ気になることがある。

 

一人でカツカツの下宿暮らしをしているまさしに同情して、友人がしょっちゅう自分の家で夕飯を食べさせるのだが、ちゃぶ台で食べるその時に、まさしは両の膝を立てて(いわゆる体育座り)食べているのだ。

 

そしてそこに顔を出して「遠慮しないでおかわりもしてね」と声を掛ける友人のお母さんも、それを見ても何も言わない。あの時代の大人なら、当然「ご飯食べるときはちゃんと座りなさい」と注意するのではないだろうか。相手が親元を離れて暮らしている子なら余計に・・・と、ついまたダメ出しをしてしまう。

 

けど、・・・やっぱり気になってしまうのだ。せめて仲間同士で食べてるときはそうでも、大人が顔を出したら慌てて居住まいを正す、あの頃の高校生ならそれが当たり前だと思うのだけれど。 瑕瑾。

 

 

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