よんばば つれづれ

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恐るべし、子どもの頃の丸暗記

先週の英会話の日、聖書の勉強の後に「賛美歌を歌ってみましょう」と楽譜が渡されました。先生がギターで伴奏なさろうとして、「最初の音はこれ何でしょうねえ」とおっしゃいます。つい「ト長調なので・・・レ、じゃないかしら」と言ってしまったのですが、ギターで弾くには「ラ」そのままでいいのでした。私が考えたのは「階名」で、「音名」は何調とかに関係なく、たいていの場合素直に読めばいいのですね。

私は高校は音楽を選択しなかったこともあって、ほぼ50年近くシャープやフラットのことを考えたことなどありませんでした(ピアノの稽古でもまだなにせ2回なのでハ長調しかやってません)。それなのに、この時ト長調の楽譜を見て反射的にシャープがいっぱい付くと名前がどう変わるんだっけ?と思ってしまい、すぐ「トニイホロヘハ」と出てきたのです。じゃ、フラットは?と考えたらこれも「ヘロホイニトハ」とすぐ出てきました。我ながらビックリでした。恐るべし、子ども時代の丸暗記!です。

大人になってから覚えた歌の歌詞は、しばらく歌っていないとすっかり忘れていますが、小学校の校歌などは何十年歌っていなくてもちゃんと歌えます。つくづく子どものうちに丸暗記するべし、させるべし!と思います。ゆとり教育は見直され方針が転換されたようですが、まだまだ個性や創造性を伸ばす教育の方が、頭から詰め込む教育より上等なことのように言われがちです。けれどもやはり基礎は、一定の知識を有無を言わさず叩き込む必要があります。個性や創造性はその後の話です。

義務教育までに身につけたことは、本当に一生の財産だなと実感することがしばしばです。まあ、トニイホロヘハやヘロホイニトハを覚えていたからって、何の足しにもなりませんが。




十何年植えっぱなしでもけなげに咲くクロッカス。