よんばば つれづれ

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参院選後はじめての19日

今までなら、今日19日は「9.19を忘れない諦めない集会&パレード」の日だ。けれども豊橋スタンディングではこの集会への参加を「参院選まで」と決めていたので、今回は共催団体に名を連ねなかった。集会&パレード自体は他の団体が行うので、参加したい人は自由参加ということで、私はもともと今回は参加しないことにしていた。

 

 

先月具合の悪いドリームに会うために急きょ帰省した次男が、珍しく2か月連続で昨日帰ってきた。午後3時すぎに到着し、すぐに2人で飲み始め、夜中の3時過ぎまでノンストップで飲みかつ食べ、それに負けないくらいしゃべり続けた。

 

・・・と書くとものすごく飲んだように思われるだろうけれど、私の量は大したことはない。息子は結構飲んだようで、日付が変わったあたりからは話す口調が普段と違ってきた(一人称がワタクシになり、ですます調になった)し、話した内容も今日になると大分覚えていなかった。

 

青森時代の、息子はまだほんの3、4歳の頃家族でドライブしたことで、しかも今までの思い出話の時にもほとんど出なかったようなことを覚えていて、ただ、ちゃんとした地名が思い出せず、スマホで検索した痕跡に今日気付いて、自分でびっくりしていた。「オレ、こんなこと検索したの?」と。

 

明日は仕事なので帰宅があまり遅くならないように気を付けて(過去におしゃべりに夢中になって最終電車に乗り遅れたり、乗り遅れそうになったりの前科のある私たち)、早めに家を出て、近所の和食のお店で夕食をしてその足で帰ることにした。

 

夕方5時半頃にお店に到着し、8時頃タクシーを呼んで豊橋駅に向かったので、集会&パレードの時間はそのお店で息子と飲んだり食べたりの真っ最中。もし参加することにしていたとしても、今回はやっぱり不参加の定めだった。スピーチなど引き受けていなくて良かった。

 

一晩寝たら覚えていない酔った上の話でも、酔っているからこその本音かなと思う話も聞けて、興味深かった。今年は珍しくこれが3回目の帰省だけれど、親子だから何となくずっと一緒のような気がしているだけで、実際には子供が自立して家を離れると、案外顔を合わせる時間は多くないものだと思う。こうして仕事をやりくりして帰省してくれて、楽しくしゃべり会える時間は本当に貴重なものなのだと改めて思う。

 

 

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当時の家族ドライブのワンシーン

松元ヒロさんのトークライブに笑ったり泣いたり!

「松元ヒロ ソロライブ」に行ってきた。全く知らない人だったのだけれど、スタンディングの仲間がチケットを扱っていて、「すごく面白いよ」と言うので、免疫力を高めるためにも笑わなきゃ!と思って購入していた。

 

全く知らない、と思っていたが、「ザ・ニュースペーパー」のメンバーだったそうなので、名前や顔を認識していなかっただけで、全く知らなかった訳ではなかった。

 

まずは、なるほどこれではテレビには出られない訳だ、と納得する政権いじりネタ。安倍首相はもちろん、麻生副総理兼財務大臣も石原経産大臣も菅官房長官も、小気味よくバッタバッタとなで斬りにしてくれる。

 

集団的自衛権の説明で首相は「麻生君と歩いていたら、前から不良グループが来て麻生君に暴力を振るい出した。これは助けなきゃ」と言った。で、「ナイフを持ってれば抑止力になるでしょ」って話だけど、こっちがナイフを持てば不良たちは今度はチェーンとか持ってくるだけ、という話は実に明快だった。

 

このあと、沖縄基地に行ったときのこと、袴田さんの冤罪事件とその映画の紹介、文化人類学者の辻信一さんの『弱虫でいいんだよ』という本の紹介など、大いに笑って、ちょっとホロッとさせられて、あっという間の1時間40分だった。

 

トークの中で「芸人九条の会」というのを作っていると言っていたので、やはりヒロさんのような気骨ある芸人さんが他にもいて、テレビには出なくても、日々、日本列島のあちこちで、笑わせながら人々に大切なことを伝えてくれているのだと思うと、なんて格好いい生き方なんだ!と思う。権力におもねったほうがはるかに儲かるだろうが、同じ一生なら、粋にスマートに生きたいものだ。

 

ヒロさんのような芸人さんもどんどんテレビに出られて、揶揄される権力者たちがそれを笑って楽しめるようだったら、「さすがだな。やっぱり一枚も二枚も上手だ。カッコいい!」と思うのだけれど・・・。

 

 

f:id:yonnbaba:20160717224451j:plain 松元ヒロさん

 

 

盲ろう者と介助犬

昼間、何を見るでもなくテレビをつけると、「盲ろう者」という言葉が耳に飛び込んできた。アメリカではかなり多くの盲ろうの人が、二重目的犬(二つの役割を兼ねる犬)の助けを受けて暮らしているのだそうだ。番組ではNPO法人を運営する盲ろう者の門川さんが、日本で初めて盲導犬ベイルと生活する様子を伝えていた。

 

何頭かの盲導犬の中から一番適性があると選ばれたベイルに、発声が健聴者とは違う門川さんの声に慣れさせたり、音で周囲の状況を判断できない門川さんのために、さらに特殊な訓練をして(訓練士も手話通訳者を通しての初めての試み)、門川さんとベイルの生活が始まった。

 

中途失明の門川さんは完全に視力を失った時、絶望で引きこもりのようになっていたが、ベイルの助けで一人でも恐怖を感じることなく外出できるようになり、NPOを始めて自分と同じような二重障碍者のために働くまでになった。

 

ところがある時期からベイルがうまく門川さんの指示に従わなくなり、生活に支障が出てくる。訓練士がいろいろ調べると、どうやら会社でベイルが仕事を離れているときに、手の空いている健聴者の職員がベイルを遊ばせてやっていることが原因らしいと判明する。健聴者との遊びの楽しさを覚えてしまったベイルは、門川さんを軽く見るようになったのだという。

 

それから門川さんもベイルをおもちゃで遊ばせたりして、再びベイルにとって「一番」の存在になり、問題を克服する。

 

考えてみれば当たり前のことなのだけれど、ともすると人間は盲導犬などの人間のために働く犬を、感心だという気持ちで見てしまいがちだ。でも、犬の方は自分が尊い仕事をしているなどとは思っていない。ベイルを遊ばせてやった職員は、けなげに仕事をするベイルをついねぎらってやりたいと思ってしまったのかも知れないが、犬のベイルは「門川さん、つまんない・・・」と思ってしまった。

 

盲導犬が利用者と過ごす期間は平均8年だそうだ。その8年のためにパピーウォーカーがいて、訓練士がいて、なかには脱落する犬もいて、やっと「一人前」になって8年の現役。人のほうは何十年も生きるのだから大変だ。さらに、リタイアした後の盲導犬の面倒を見るボランティアも必要だ。

 

こういうことを考えると、やはりある程度経済が発展して豊かな社会でなければ、こうした介助犬の育成などとうていままならないだろうと思う。アメリカでもイギリスでも、二重目的犬の育成組織がきちんとできているそうだ。かつては「ジャパンアズナンバーワン」と言われ、現在だっていちおう世界で3番目の経済大国だけれど、まだまだ日本は豊かではないのだとしみじみ思う。

 

 

今日も何気ないザッピングから、盲ろう者介助犬という、思ってもいなかった世界を知ることができた。これが私にとっていちばんテレビの捨てがたいところ。まあ、知ったからといってどうなるものでもないのだけれど・・・。

 

 

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足指の次は手の痛み・・・、そして鳥越さん

少し前に1年ほど続いている足の痛みの相談に整形外科に行ったばかりだというのに、今度は右手親指の痛みで受診した。整形外科には、ひどい腰痛で受診して以来15年以上ご無沙汰だったのに、なぜかこのところ続く。やはり年のせいか・・・。

 

半月ほど前から朝起きると右手の親指の付け根あたりが痛い。そのうち治るだろうと思っていたが、一向に良くならず、むしろこの数日は日中も痛みが残り、生活にわずかだけれど支障を感じるようになってきた。ネットで検索すると「関節リューマチかも」などという記述も見つかり、この間受診したばかりで恥ずかしいなどと言っている場合じゃないと思い、受診した。

 

結果は「腱鞘炎」とのことだった。ヤレヤレ・・・。「今のところ、リューマチの心配は全く見られません」と言われた。しばらく様子を見てください、ということで、またもや、薬もなしで支払いはたったの380円なり。先生、毎度お騒がせして申し訳ありません!(本当にこう謝ってきました)

 

東京都知事選出馬の鳥越さん、私はお年と健康を心配していたのだけれど、今日の記者会見を見たら心配はそれだけじゃないと思った。政策を問われて「がん検診100%」って、正気だろうか、というのが私の正直な感想だ。闘病後であるうえにご自分の年齢を考えれば、いくら現在の政治状況が心配であっても、強く出馬を促されても、固辞するのが良識だろうと思う。

 

以前から、世の中の定年の年齢を過ぎている人が選挙に立候補することを苦々しく思っている。それでも、壮年の人に絶対負けない自信のある人が立候補すれば止められない。要は有権者が、本当にその仕事に必要な能力がその人に残っているか判断すればいいことだ。

 

でもはたから見て、明らかにもう若い人に譲ったほうがいいのにと思う候補者の多いこと!私の美意識では、志を同じくする若い人を発掘して、応援する側に回ったほうがスマートなのにと思う。

 

好感を持っていたのに、なんだか鳥越さん、がっかりしてしまった。

 

 

おりしも、天皇陛下が生前退位を望んでいらっしゃることが明らかになった。天皇として、ご自分のお考えになるあらまほしい姿を最後まで保ちたいという、陛下の美意識を感じた。また、危ない道を進む安倍政権へのけん制のような慰霊の旅と同じく、これもまた、いつまでも権力の座にしがみつきたがる輩の多い世の中に対し、率先垂範の意味合いもあるのかも知れない。

 

 

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置物の猫にチュウをする若き日のオーガスト

 

 

工場見学づいてます

くじ運の悪い私がなぜか抽選に当たって、地元のガス会社の奥様(じゃないけど)モニターを28年度の1年務める。発会式のことをたしか4月に書いたと思う。

 

今日はその第3回目のイベント(2回目はドリームの具合が大分悪かったため、欠席した)で、工場見学バスツアーだ。8時20分とちと集合時刻が早くて、この何年かすっかりグウタラ暮らしている私は、昨夜からちょっと緊張。珍しく目覚ましもセットした。

 

ガイドさん付きの観光バスなどに乗るのも久しぶり。高速道路を走るのも随分久々だ。この前はいつ誰とどこに行くときだったのだろう。思い出せない。

 

最初の目的地は名古屋の北に位置する、愛知県丹羽郡大口町リンナイの工場で、10時半頃に到着した。社屋前でまず記念撮影。そのあと一室でプロジェクターの画面を見ながら説明を聞き、工場内は大きな音がしているからということで、一人一人レシーバーを装着していよいよ工場内へ。

 

ここでも先日と同じでほとんど製造工程はロボット化されていて、最後の組み立てや検査、箱詰めのあたりになるとかなり人間が携わっている。ガスレンジのボタンの押し具合をみることなどは、なかなか数値化して機械任せにすることができないそうだ。

 

さまざまなロボットが作業していたが、印象的だったのは、ガスレンジの排気口の網になった部品に琺瑯加工を施す工程のロボットだ。部品を掴んで薬液に浸したあと、余分な液を落とすために2、3度振る動きが、人間が水気を切る時の腕の動きにそっくりなため、なんだか妙に人間臭い感じがしておかしかった。

 

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工場内は撮影不可だったため、パンフレットの写真です。

 

リンナイ」という社名の由来は、創業したのが林さんと内藤さんだったので林と内でリンナイなのだそうだ。ブリジストンといい、サントリーといい、案外大企業の社名でも安易な名づけ方がされている。お笑いのコンビ名と大差ない。要は会社の中身、ということであろうか。

 

このあと愛知県でも北部に位置する所ゆえ岐阜の勢力圏に入るのか、「美濃の郷」という和食の店で昼食。ミニうな丼、うどん、天ぷら、茶わん蒸し、香の物に食後のコーヒー。時間が少々短くて(正味30分ほど)せわしないのが残念だった。

 

次は第二の目的地、大名古屋ビルヂング。1965年名古屋駅前にできたビルだけれど、隣のホテルと一体化して新しく建て替えられ、この春二代目の新しいビルとなってオープンしたばかりだ。

 

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Wikipediaの画像を拝借。

 

見学者のかなりの方がこのビルの下層階に入っているファッションテナントの方が見たそうな様子だったが、今日はTOTOショールームの見学のみ。経費がかかっているのだから、しっかり見て、おおいに我が家の設備を新しくしたい気分になってもらいたいことだろう。

 

13階に800坪の規模でTDA(TOTO  DAIKEN  YKK AP)コラボレーションショールームが展開されている。家を新築する計画でここを見に来たら、選ぶのが苦手な私などあまりに選択肢が多すぎて悩んでしまいそうだ。

 

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ただ眺めるだけなら、こういうのはとても面白い。

 

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二重窓の断熱効果を実感するコーナー。触ると二重窓でないものはとても冷たいし結露もあるのが分かる。

 

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スッキリ、モダンなアイランド型のシステムキッチン。この夏発売のモデルだそう。

【追記】蛇口は軽く触れるだけで水が出たり止まったり。とっても便利だけど、蛇口にまで電気を使っているのだそうだ。便利さの追求も、いいかげんにしとこうよと思う。

 

 

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お値段、¥4,784,900.- !組み込む機能を減らしたり、天板などの素材を替えることで、もっと安くすることもできるそうだ。それにしても・・・。

 

すでにこうした家にお住いの方もいらっしゃることだろうが、私の住まいは築30年ほどの安普請の団地。充分満足して暮らしているし、転居の計画も新築の計画もないので住宅情報にはうとく、いまや日本の住まいもこんなところにまで来ているのかと改めて驚いた今日の見学だった。

 

それにしても観光バスをしたて、スタッフ4人が付いて、お茶やら菓子の詰合せに昼食。TOTOでは簡単なアンケートを記入すると、御礼に千円の商品券をくれた。この見学ツアーから水回りのリフォーム、ガスレンジや食洗器の買い替えなどの需要が何件出たらペイするのだろう。発会式の時に、今年からこのモニター企画を廃止することも検討していたという話があったように、利益率の高かった昔と違って、やはりなかなか厳しいのだろう。

 

 

 

 

 

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ショールームの階からの眺め。天気が良ければ御嶽山も望めるそうだ。

 

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ドッサリ!のパンフレット類にはちょっと閉口するが、無料でバスツアーを楽しませてもらったのだから、文句は言えませんね。

 

帰宅したのは6時過ぎ。こんなに長時間家を空けたのも久しぶり。

WE'LL NEVER GIVE UP!スタンディング実施しました

 

昨夜は池上彰さんの選挙速報を見ていたのだけれども、だんだん状況は悪くなるばかりだし、見たくない顔が次々出てくるしで、とうとう我慢できなくなって途中で寝てしまった。

 

けれども寝付けない。スマートフォンでニュースを確認すると「改憲勢力が三分の二を確保」と出ていた。一旦起きて水を飲み、気分を変えて寝ようと試みるもまるで眠れそうもない。諦めて開き直り、読みかけの本を読むことにした。そうして朝方2、3時間眠った。

 

朝起きてもニュースなどとても見る気がしない。今までの人生でも、これほどの挫折感はそんなに味わったことはないというくらい落ち込む。金曜日のスタンディングで、遠方から参加した方が月曜にも来たいと言っていたので、誰もいないと気の毒だから行かなくちゃ・・・と思っていたのに、とても行けそうもないという気分だった。

 

他の人たちはどうしているだろうと思いフェイスブックをのぞいてみると、

「今日、7/11(月)18:00  豊橋駅
We will NEVER GIVE UP! という特大プラカードを掲げます」

という投稿を”言いだしっぺ”がしている。すごい不屈の闘志と思いやりだと感激した。みんなが落ち込んでいるだろうことを想像し、そういう時になるべく孤独にしないように考えたのだろう。立ち直れないなんて、泣き言を言っていられないと思った。

 

ちょっと元気が出て、そうだSEALDsはどんな風に受け止めているだろうと思い、彼らのサイトをチェックすると、ツイッターの前向きで元気なこと!ここからも非常に勇気と希望をもらった。全体の結果だけ見ていると分からないけれど、細かな所にはちゃんと市民運動が実を結び始めているのだと思った。諦めてなんていられない。嘆いてなんていられない。

 

twitter.com

 

ということで、今日のスタンディング。

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このスタンディングを友達に知らせたい、見せたい、という方がいて、記念撮影。

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                            撮影:よんばば

 

 

最後の訴えをお願い

投票日前、最後のスタンディング。

参加者は10人ほどだった。

私と両脇の女性と3人、声を張り上げて通行人に訴えた。

「今度の選挙はとても大切な選挙です」

「投票に行ってください」

「よろしくお願いします」

「皆さんの未来に大きく関わる選挙です」

繰り返し繰り返し叫んだ。

もう、まったく、サイレントじゃない・・・。

「行くからね」

「大丈夫」

などと返してくださる方もいて、

こういう時が、スタンディングしていて一番うれしい時だ。

あっけなく駅前のデジタル時計が6:30を表示し、

私たちの選挙前のスタンディングが終わった。

雨が今日で良かったねとみな口々に言った。

なんとか投票率が上がって欲しい。

番狂わせが起こって欲しい。

人事を尽くして天命を待つ、まさにそんな気分だ。

 

 

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かみさま、おねがい!