よんばば つれづれ

民主主義を機能させる、自立した「ひとり」でありたい

健太郎くんの透明感が呼んだ感動『相棒 元日スペシャル』

初期のころの『相棒』は結構面白かったけれど、少々長く続けすぎたなと感じて、このごろはあまり見なくなっている。それでも、スペシャルだし、暇だし、ということで、録画しておいたものを見た。

 

ちょっとしたいたずら心で警察のコンピューターシステムに侵入した高校生3人組が、内閣情報調査室の審議官(鶴見辰吾)の野望に利用されていくストーリーだった。審議官やその部下安田(梶原善)、捜査する警察組織(大杉漣)など、大人の側の権力の濫用や自己保身の薄汚さと、まっすぐな高校生たちとの対比が出色だった。

 

とりわけ、高校生3人組のリーダー格の上条喬樹を演じた健太郎君の透明感が素晴らしかった。自分たちを追い詰める安田に「警察は強いものの味方だ、正義などはない」とうそぶかれ、大人社会の汚さに憤る若者の心の痛みが見る者の心を揺さぶり、それゆえに逮捕シーンで右京さんが彼を説諭した言葉もいっそう輝きを増したように思う。

 

右京さんが犯人に語りかけた素晴らしい言葉。魂がふるえるようだった。久々に右京さんが格好いいと思えた。

「正義は人間が考え出したもの。根の弱い人工の植物のようなもの。その存在を望み、大切に育てる人が居なくなればたちまち枯れてしまう。不正に呑み込まれて、力のない人間は押しつぶされてしまう」

そして、ズタズタになっている喬樹にたいし、君にはその正義を育てる人になってほしいし、君ならなれると信じていると語りかけた。聞いている健太郎君の表情がまた良かった!

 

この健太郎君を初めて認識したのは、ドラマ『私 結婚できないんじゃなくて、しないんです』で、ヒロイン中谷美紀さんの初恋の相手(チュートリアルの徳井さん)の高校生時代を演じた時だ。輝きを感じた。

 

その後『仰げば尊し』で吹奏楽部の部員を演じているのを見て、なぜこの子がこんな端役なんだろうと思った。けれども、彼の魅力はだんだん認められたようで、つい先日まではNHKの『アシガール』でヒロインが惚れ込む若様役を演じていたようだし、今回は名物番組『相棒』の元日スペシャルで準主役だった。今年はもっとブレイクしそうな気がする。

 

 

それにしても、近ごろの若手俳優や子役の演技の達者さには感心させられることが多い。若い人たちとカラオケに行ったとき、複雑な音階とリズムのはやりの曲を、皆こともなげに上手に歌うのに驚いたことがあった。生まれた時から音楽に囲まれて育つので、リズム感や音感が磨かれるのだろうかと思ったものだが、演技にしても同じようなことが言えるのかもしれない。

 

魅力的で、今後の成長が楽しみな若手の俳優さんがいっぱいいる。脇にいてくれるとドラマが引き締まる、魅力的なバイプレーヤーもたくさんいらっしゃる。良い脚本や演出とかみ合って、魅力的なドラマが生まれることを期待したい。

 

 

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『きょうは会社休みます』でとってもいい味を出していたマモルくん。

今年は戌年だし、犬が活躍する(犬に負担のない範囲で)ドラマなんてのもいいなあ・・・。