よんばば つれづれ

民主主義を機能させる、自立した「ひとり」でありたい

久々に普通の格好してるジョニー・デップ

というタイトルにしたけれど、そもそもこの映画は今から10年前の作品だ。普通の格好の役柄の彼を私が久々に見た、ということだ。作品は『ネバーランド』。

 

世界中知らない人はいなんじゃないかというくらい有名な『ピーター・パン』の原作者ジェームス・バリとピーター・パンのモデルと言われる少年との心の交流を描いたもの。

 

ジョニー・デップはもうもちろんとてもいいのだけれど、ピーター役の少年がまた素晴らしかった。ひ弱そうな外面ながら父を亡くした悲しみで大人に対してちょっと心を閉ざした依怙地さを持つ、ナイーブな少年の役を見事に演じている。

 

変わった役柄を好んで演じているようなジョニー・デップ。『パイレーツ・オブ・カリビアン』のエキセントリックなスパロウ船長のイメージが強烈だけれど、この作品では妻との間がぎくしゃくし始め、自分の脚本の演劇は酷評を受けて自信を無くしている、傷つきやすくて子供の心も持ち続けるバリになりきっている。大きな図体の飼い犬ポーソスとのツーショットは、どの場面もとてもチャーミングだ。

 

できれば4人の少年たちの母親(ケイト・ウィンスレット)とハッピーエンドになって欲しかったけれど、『ピーター・パン』の成功で名声は手にするけれど愛する人は失ってしまう。ただ映画ではバリとデイヴィズ夫人との恋愛にはフォーカスせず、サラリと描いていてそこがまたいい。

 

ラスト近くの、病気で劇場に来れなかったデイヴィズ夫人のために彼女の家で『ピーターパン』の劇を再現するシーンは夢のように美しい。当時このような作品が大人対象の演劇として大成功をおさめ、この映画もアカデミー賞にノミネートされるなど、好評を得たということは、昔も今も、子供の心を失っていない人が世の中に結構大勢いるということの証明のようで嬉しい。

 

かつてフック船長を演じたダスティン・ホフマンが、バリの劇の演出家役で出ているのも洒落ていて楽しい。洒落と言えば2000年に『ショコラ』にジョニーデップが出ていて、2001年にこの『ネバーランド』の監督マーク・フォースターが『チョコレート』を作っているのもなんだか因縁というか、面白い関連だ。

 

 

私の記憶に残る傷つきやすい役柄のジョニー・デップ作品

(最近はあまり見ていないので古い作品ばかり)

1 シザーハンズ

2 ギルバート・グレイプ

3 妹の恋人

 

 

 

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