よんばば つれづれ

民主主義を機能させる、自立した「ひとり」でありたい

指揮者ベンジャミン・ザンダー氏のTED

録画しておいた「スーパープレゼンテーション」を見ました。指揮者ベンジャミン・ザンダーさんの「クラシック音楽には人を変える力がある」。

靴屋の営業マンがアフリカに市場調査に出掛け、ひとりは「このマーケットはダメだ、誰も靴を履いていない」と報告し、もうひとりは「絶好の商機だ、まだ誰も靴を持っていない」と報告した、という話で笑わせることから始め、堅苦しいと思われがちなクラシック音楽の話をとても楽しく聞かせてくれます。

そしてショパン前奏曲を「今はいない大切な人のことを思いながら聴いてください」と言ってピアノ演奏します。私は50年以上前に亡くなった兄と、30年以上前に亡くなった父を思いながら聴いているうちに涙があふれてしまいました。

演奏の後、指揮者の仕事は奏者にパワーを与えることと気付いて人生が変わったという自身の経験談をします。そして相手の力が引き出せているかどうかはその人の目を見ればわかる、目が輝いていれば成功していると分かるのだそうです。子育ても同じで、子どもの目が輝いていなかったら、私ってなんなのと自問しなければいけない、輝きが全てだと言います。そして「私の成功の尺度は金・名声・権力ではなく周りの人の目の輝きです」と言います。

子どもの目の輝きを大切にする親や教師、部下の目の輝きを大切にする上司、国民の目の輝きを大切にする政治家・・・という世の中になったらどんなに素晴らしいでしょう。

最後に言葉の大切さに触れて例にあげた、ナチス強制収容所に入れられた姉弟の話もとても心に残りました。

「それが最後の言葉になったら困るような発言はしない」本当に大切なことです。ザンダーさんがおっしゃるとおり、なかなか私たちには実行は難しいことですが、心に留めておきたいと思いました。


確かに心を揺さぶられる時間でした。それがクラシック音楽の力なのか、ザンダーさんという人間の力なのか分かりませんが・・・。きっと、両方でしょう。


素晴らしい20分が経験できます。
http://www.nhk.or.jp/superpresentation/backnumber/131104.html