読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

よんばば つれづれ

民主主義を機能させる、自立した「ひとり」でありたい

吉田沙保里選手はアンドロイド?

昨夜のNHK名古屋局のニュース845でのことです。レスリングの世界大会女子48キロ級で20歳の登坂さん優勝のニュースを報じていました。吉田沙保里選手と同じ至学館大学の学生ということを紹介していたのですが、「この大学は、吉田沙保里選手をハイシュツした大学で・・・」とアナウンサーが言いました。

えええっ。NHKですよ。ニュースですよ。近頃のNHKはニュースといえどもかなり日本語があやしいのは分かっていますが、これはあんまりでしょ。吉田選手は人間離れして強いと思ったら、じつはアンドロイドかクローン人間で5、6人いたのですとでも言うのでしょうか。

ハイシュツ、つまり輩出ですよね。排出ではありませんよね(それではあまりにも失礼です)。原稿を書いた人も知らなければ、読んだアナウンサーも気付かなかったのでしょうか。かなり年配の方でしたが。

夜9時からのニュースでは災害救助の報道で、インタビューを受けた救助担当の方が「倒木した木などでなかなか作業がはかどらなくて・・・」とおっしゃいました。この方は言葉のプロでもないし、救助作業というとりこんでいる中でのインタビューなので致し方ないともいえるのですが、ただこの手の間違いも近頃よく耳にするので気をつけたいなと思いました。

倒木した木、盗難された車。倒れた木、盗まれた車と素直に言えばいいのですが、ついつい格好をつけようとすると犯しがちな間違いです。聞き慣れてしまうと間違いということも感じなくなってしまうので、影響力の強いマスメディアに関わる方は注意して欲しいと切に願います。

いまの現状、という言い方もよく耳にするのですが、これも耳障りです。「今の状況」か「現状」にするべきでしょう。

昔は「いにしえの昔の武士の侍が、馬から落ちて落馬して、女の婦人に笑われて・・・」などという重複を諌める例文が結構おとなの口にのぼって子どもはいつの間にか覚え、へえ、そういうのは良くないのか・・・なんて意識の片隅に残ったりしたものです。近頃は、通じればいいんだからあまりうるさいことを言うなという風潮が強いようですが、私はできるだけ言葉は大切にしたいと思っています。はやり言葉を使っても構わないけれども、時と場合をわきまえて使い分けなければいけないと思います。

同じ災害救助のニュースの中で、やはりインタビューに答えていた60過ぎの男性が「ボク的には・・・」とおっしゃるのを聞いて、これが現代の普通のおとなだからな、若者たちよごめんなさいと思いました。