よんばば つれづれ

民主主義を機能させる、自立した「ひとり」でありたい

通勤読書

20年以上前に購入し、それから幾度かの引越し(本はダンボールに詰めてしまうととても重くなり大変)にも、処分されず一緒について歩いてきた『ちくま文学の森全16巻』。本棚にずらっと鎮座ましましているけれど、興味を引く話をところどころ読んだだけで、きちんと通して読んだことはないままになっていました。通勤読書はかさばらず重くない文庫本に決めているので、このシリーズを選ぶことはなかったのですが、ほんの十分二十分の細切れの時間でも毎日というのはすごいもので、次から次へと読了してしまい、しょっちゅう本を買っていなければなりません。

今回思い切って、重くても良いからこの『ちくま文学の森』を通勤読書で通して読んでみよう、と思い立ちました。全巻読破する時間があるかどうかは分かりませんが、読めるところまで読んでみようと、第一巻『美しい恋の物語』から読み始め、今週読み終えました。いつから読み始めたか記録しておかなかったのではっきりとは分かりませんが、一ヶ月くらいではないかと思います。

ミステリーや読み始めると止まらないような作品は、うっかり乗り越してしまう危険性もあるし、たいてい落ち着いて細切れ読書に耐えられるのは初めのうちだけで、興が乗ってくると週末にむさぼり読んでしまい、結局通勤読書用にならないことが多いのですが、この『ちくま・・・』は短編集でもあり、比較的落ち着いてゆっくり読める作品が多いので、通勤読書にはぴったりでした。ただ一度だけ、最後に収められた加藤道夫の戯曲『なよたけ』を読んでいる時、うっかり降りる駅に気付かず、乗り越しそうになりましたが・・・。


第二巻は『心洗われる話』です。しっかり洗わなくっちゃ。