よんばば つれづれ

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日本人はひとり1日7合も穀類を食べていた!

今日は「らんぷの会」主催の講演会を聞きに出かけた。講師は愛知大学文学部教授の有薗正一郎さん。テーマは「近代三河庶民の日常食」。

 

たぶん前回は欠席して、前々回が「ハンナ・アーレント」だった気がする。なかなかこの会の企画は骨がある。それでも毎回3、40人くらいは参加しているのだから、現代の高齢者(参加者はいつもほとんど高齢者)は実に皆さん勉強熱心だ。

 

スタンディングで一緒になる方や、短歌の会で一緒の方などの顔も見える。向学心や好奇心旺盛な方はいろいろ勉強なさるのだろう。幾分かはお付き合い、ということもあるかもしれない。

 

 

今日のお話で一番印象に残ったのは、近代まで成人男子は1日に5合から多い所では7合も米や麦を食べていて、食事回数も4回、中には5回という地域もあったことだ。それだけ肉体労働だったのだろうし、さらに今と違って副食のボリュームがなかった影響も大きいのだろう。

 

思い出してみれば、私も子供の頃はご飯を3杯くらい食べることは珍しくなかった。経済の高度成長に伴って、食生活も急速に欧米化して日本の食卓に大きな変化が押し寄せたのだ。

 

その結果が、現代の大腸がんや直腸がんの増加にも影響しているように思う。近頃の若い人たちの、同じ民族とは思えないほどのスタイルの良さも、この結果だろう。それにしても民族の体型が、これほど短期間に劇的に変わるものだとは思わなかった。私も小顔で足の長い体型に生まれたかった!

 

農業の観点から言えば、やはりこれだけ米の消費量が変わっているのだから、その分輸出できるように工夫するとか、別な作物に替えるとかしなければ無理だということは誰の目にも明らかだろう。

 

年金にしても農業にしても、専門家たちがちゃんと考えてうまくやってくれるなどと信じていたらとんでもないことになっている。それなのになお今現在も、政府を信じ切って、「政府を批判するなんて、一生懸命やってくれている人たちに失礼だ」などと言う人もいる!

 

 

日中は今日も暑いくらいだったけれど、スタンディングをしていたら急速に気温が下がって来るのを感じた。間もなく寒さ対策を考えなければいけないようになるのだろう本日は9人。終わり近くなって2人加わった。

 

どうせ忘れると言ったこと、忘れない!

 

 

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