よんばば つれづれ

民主主義を機能させる、自立した「ひとり」でありたい

難しい町内会の運営

我が家が所属する自治会は、この住宅団地だけで構成する小さな自治会です。何年か前までずっと総代をしてくださっていた方が高齢で引退なさってから引き受け手がなく、5棟ある建物で順に総代を出すということになりました。

1棟から始まって任期2年の持ち回りで、この4月からはうちの棟から出す番になりました。もちろん立候補してくれる人などなく籤引きということになってある方に決まりました。ご当人は籤引き当日欠席だったので、代わりの人が引いた結果です。私の家の上の階の方なので私が結果報告と説得の役目で伺ったのですが、幸いなんとか引き受けてくださいました。

ところが現在の総代の方が「なんかやりたくないとか、できないとかって言ってると聞こえてきたんだけど・・・」と私に電話をしていらしたのです。少々高齢なのでお願いする側も不安はあったのですが、できなければできないで早く上の人に正式に伝えてもらわないと、善後策を講じることもできなくなります。承諾を得た行きがかり上、私がもう一度本心を確認することになりました。

そして話を聞いて驚きました。ご本人は周りが助けてくれると言うし、籤で決まった以上やらないのでは今後に悪影響も出るからとちゃんと責任感もしっかりお持ちでなさるつもりでいるのに、匿名で「あんた総代なんかできるの?」と電話をしてくる人がいるのだそうです。「できない」と言っているのは本人ではなく周りの無責任な匿名さんたちだったのです。そんな嫌がらせにもめげず、その方の総代になるという意思は揺らいでいなかったので、あらためてこの方なら大丈夫と思いました。

そのことを現総代さんに伝えてまた驚きました。その方が籤で総代に決まった時も、無言電話やら誹謗中傷やら、電話が鳴りやまないくらいかかってきたというのです。その方はこの住宅に入居してまだ半年くらいの時で右も左もわからないようなころだったので、そんな時に総代をすることがとても不安だったそうです。長く住んでいる方がたくさんいるのだから、そういう方の中でやってくれたらいいのにと思ったけれど、来たばかりの人も籤引きの対象になっている以上仕方ないと諦めて引き受けたそうなのですが、その上に嫌がらせ電話の攻勢ではたまりませんね。

誰もがしたがらない役目を引き受けてくれるのだから、感謝こそすれ嫌がらせをする人がいるなんて考えもしませんでした。自治会などなくても暮らしてはいけるでしょう。面倒なだけだ、入りたくて入っているんじゃないという人も少なくないでしょう。でもやっぱりこうした活動が大切だと思います。

何世代もが同居し家族で支え合えた時代と違い、今は一世帯の人数がとても少なくなっています。同じ所にずっと暮らすことも少なくなり、地域のつながりは放っておけば弱まっていくばかりでしょう。誰かが厄介な仕事を引き受けなければ、地域のつながりは保てません。みんなが自分の立場なりにできる範囲で「おたがいさま」の気持ちで奉仕し合わなければ、うまく回ってはいかないでしょう。時間の余裕のあるリタイア組は、率先して周囲のために力を発揮してほしいと思います。みんなのために働く人の足を引っ張るなんて言語道断だと思います。

2年間頑張ってくれた今の総代さんに心から感謝し、4月から総代を務めてくれるわが棟の代表に惜しみない協力をしていこうと思っています。