よんばば つれづれ

民主主義を機能させる、自立した「ひとり」でありたい

CMの格を高めた名批評家、天野祐吉さん

ブログの更新がずっとないな〜と思っていたら、天野祐吉さんの訃報が入りました。やなせさんに続いてまたひとり私の好きな方が亡くなってしまいました。

朝日新聞を購読していた頃、天野さんの「CMウオッチング」や「CM天気図」を楽しみに読んでいました。新聞のコラムとは思えないとんでもない書き出しで、文章も肩肘張らないユーモアたっぷりの楽しいもので、それなのにとても鋭く社会や時代の本質をつく内容でした。

文学でも音楽でも味わってくれる人がいて初めて価値が出ますが、天野さんのCMを見る深いまなざしが、たんに売上げを伸ばすための手段に過ぎないCMを、時代を映したり切り取ったりするものとして深い意味を持つものになりました。

もう何十年も前の「CMウオッチング」の話だったと思いますが、セブンイレブンピタゴラスの定理をもじったCMについて書かれていた時のおもしろさは忘れられません。当時中学生だった長男も一緒になって天野さんのコラムをめぐって話が弾みました。

そのセブンイレブンのCMについての天野さんのブログ

CM天気図の新しい話はもう決して読めない。あんころじいブログが更新されることもない。残念で寂しくてなりません。でも、今まで鋭い機知にとんだ文章でたくさん楽しませていただいたこと、心から感謝します。テレビは苦しい時代に入っていますが、天国から新しいCMをウオッチングなさってください。ご冥福をお祈りいたします。