よんばば つれづれ

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のんちさんに言及していただきました!

いつも美味しそうなお料理と、お嬢さんとの素敵な母娘関係を紹介してみえるのんちさんが、私のちょっとしたコメントを受け止めて言及してくださった。

 

「追記」の部分で触れてくださっている。

nonchi1010.hatenablog.com

 

再度コメントを入れようかと思ったのだけれど、長くなりそうだったのでエントリーにすることにした。

 

私が子供のころは、大人が厳然とした権威を持っていた。個々の家庭がということでなく、世の中全体がそうだった。私の家は、父が当時としては珍しいマイホームパパタイプではあったが、肝心なところではやはり「親に口答えはまかりならん」というふうで、時には理不尽だと思い悔しさにふるえることもあり、経済的にも精神的にも自由を得たくて、私は早く大人になりたいと思っていた。

 

ただ、大人が確固たる権威を持っていただけに、現代とは比較にならないほど、大人たちはそれぞれの役割をきちんと果たしていたように思う。「〇〇らしく」という社会規範があって、皆それに合わそうと努力していたように思う。だから子供は子供らしく、大人の範疇のことを思い煩うことなく、元気に遊んでいられた。

 

現代は「〇〇らしく」などと求められない、自由と権利の時代である。結婚しても親になっても、自分の人生を追求したい。一般に子供は大事にされお金をかけて育てられるようになったけれど、世の中が複雑になり、なかには早くから大人の思いをはかったり、いつしか支える役目を担ったりしてしまう子供もいる。

 

おそらく、私が子供だった時代にも私が気付かなかっただけで、のんきに子供でいられない子もいたことだろうが、現代とは圧倒的に割合が違うように思う。今の子供たちは恵まれていると思う面もあるが、どうも私には子供の世界がしんどそうに感じられてならない。

 

次男が中学生だったある日、私はふと「この家は子供たちが帰ってきたいと思う家だろうか」と考えた。子供は子供なりに、外の世界で疲れヨレヨレになって帰ってくるのかも知れない。それなのに、次男など母親と兄の二人からガミガミ言われても、毎日嫌な顔もせず帰ってきてくれる。甘やかしてくれる祖父母のところへ行ってしまおうと思えば、そちらへ行くこともできるのだ(塾で生計を立てていた関係で、離婚後も婚家の近くに住んでいた)。

 

6人だった家族を3人にしてしまった直後だっただけに、「もうこれ以上家族を減らすわけにいかない。なんとしても息子たちは手元に置きたい!」と思い、遅ればせながら、その日から私は子供たちにとって帰りたい家にするよう心掛けた。

 

 子供は大人が思う以上にしっかりしているし繊細で、周囲のことをちゃんと理解している。大人の社会が複雑になり忙しく余裕がないと、子供は鋭く感じ取って気を使ってしまう。不登校になったりすることだけでなく、いじめや非行という方向に行ってしまう子も、もしかしたらそうした状態が苦しくて、SOSを発信しているのかも知れない。

 

 

今週はまた見守り当番。この子供たちの帰っていく家が、みんなあったかい家でありますようにと願いつつ、ランドセルの背中を見送る。

 

 

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少なくともアタシは、きままに暮らせたニャ!     byドリーム

 

※聡明なのんちさんには正しく伝わっていると思うけれど、「子供も大変」と書いたのは、あくまでも一般論としてです。

それから、子供の人生まで狂わせかねない状況でやむを得なかったとはいえ、私も結婚という大人の責任を果たしきれなかった人間です。