子供たちが大きくなって「子ども劇場」を卒業してからも、私自身は弘前時代は市民劇場、豊橋に戻ってからの何年間かは演劇鑑賞会で、鑑賞会退会後も興味のある舞台はずいぶん見てきた。
けれども今回は大衆演劇、初体験である。校区の老人会合同の秋のバス旅行で、新しい試みだ。場所は静岡県ではあるが、愛知県の西端に位置する豊橋の住人にすればお隣の浜松市、浜名湖畔にあるサゴーロイヤルホテル。
ホテルの送迎マイクロバス2台で1時間。太平洋を右に見て走る道路は快適で、天気が良ければ景色も美しいのだけれど、あいにく今日は雨で残念だった。
天気が良ければ、こんな海を眺めながら走る。
ホテルのサイトより
お昼を食べて、
お風呂に入る人は入って(今日はこういう景色ってわけには・・・)、
で、観劇。
生まれ変わったら(?)してみたい仕事の中に「演劇一座の座員」というのが入っているにもかかわらず、こんなことでもなければ、一生見ないで終わったかもしれない大衆演劇。嘘だらけの政治や、憎み合いの世界を忘れて、ひとときパラレルワールドのような異空間を楽しんだ。
芝居とショーが終わって劇場を出ると、座長はじめ劇団員全員がスラリと並んで「送り出し」。座長さん、若座長さんと握手をしたら、帰りのバスの中で酔っぱらってしまいそうなほどの芳香が、私の右の手のひらからずっと漂っていた。