よんばば つれづれ

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連続する悪意に萎える

毎回ため息が出るような豪華な料理の出てくるドラマを見ていたが、次から次へと主人公たちを陥れようとする悪意の人間が出てきて、見続ける気力をなくしつつある。

 

近頃どうもドラマであれ小説であれ、この手の筋立てに耐えられないようになってきた。年齢的なものなのかもしれないが、最近の現実社会があまりに悪意に満ち満ちていて疲れているため、せめてフィクションの世界くらい、ホッとするような温かな物語を心が求めているのではないかという気がする。

 

それにしても、ドラマの中でシェフたちは、高価であろう食材をふんだんに使って何度も何度も試作に励んだ末、新しいメニューを開発する。おそらく試作にかかった費用も回収できる値段設定になるのであろうその料理は、いかほどの値段になり、どのような階層の人たちが食するのだろうと考えてしまう。

 

料理人は食べる人を喜ばせたい一心で、全精力を傾けて料理を作ると言うのだけれど、その喜ばせたい対象をどうイメージしているのかとか、「星」という評価やライバルに勝つことに執着するのはなぜなのだろうとも思う。

 

食べることをテーマにした映画やドラマには良作が多い気がするが、私にはやはり『パンとスープと猫日和』や『深夜食堂』のような庶民派路線のほうが合っているようだ。

 

バベットの晩餐会』もパリの有名レストランのシェフだった女性が、宝くじで当たった賞金で食材を買い、豪華な料理を作る物語だったが、その料理をふるまう対象が寒村で清貧な暮らしを続けて疲弊している村人たちだったところが感動的だった。

 

美味しいものを食べることは、人を幸せにし、優しい心持ちにしてくれる。ヒエラルキーのトップ数パーセントの人間のための超高級な料理も結構だけれど、下のほうの、生活に疲れ心もささくれがちなたくさんの人を幸せにするような料理も忘れたくない。

 

 

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庶民のランチ。今期(民生委員の任期は12月~11月で、1期3年)で民生委員を辞められる先輩の方たちに誘われ、私は後任がいないため次期も続けるのだが、ランチ会に入れていただいた。

 

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アフタードリンクをつけて1100円。寝つきに影響しないように、私はジャスミンティーを選択。

 

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革工芸をしている方からプレゼントまでいただいてしまい恐縮。ちょうど買おうと思っていたペンケース!