よんばば つれづれ

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笑顔の効用

大分日差しが強くなってきたが、まだちょっと日傘というのも気がひけて、朝、日本語教室に出かけるときには帽子をかぶった。

 

来月の校区老人会のバス旅行の、うちの会からの参加者名簿を校区の老人会の代表まで届けなければならないのだが、昨日は雨で見送ったので、午後から届けに行くことにした。燦々と力強く輝く陽光に、今度は迷わず日傘をさした。

 

途中の道で、前方からやってくる男性が、私の日傘を見たあと手にしていた自分のビニール傘をさした。そしてすぐにたたみ、盛大に苦笑いをしながら目の前までやってきたので、私は思わず「透明で日傘にはなりませんでしたね」と声を掛けてしまった。

 

相手がこぼれるような笑顔を向けてくれたから、私も気軽に言葉を発することができた。そしてそのあと、なんだか楽しくなった。笑顔ってすごいなと思った。

 

狭い歩道を歩いているときなど、すれ違う見知らぬ年配の方が、軽く会釈して下さったり、なかには「こんにちは」と声までかけてくださることもある。母がうちにいた頃、「散歩しているといろんな人が声を掛けてくれて嬉しい」とよく口にしたが、こういうことだったのかと思う。その頃は慌ただしい通勤の時くらいしか道を歩かないので、実感することがなかった。

 

のどかな昼下がりに歩いていると、下校途中の中学生が「こんにちは」と元気よく声を掛けてくれることもあり、清々しい気持ちを味わう。そういうとき、見守り当番で立っている時だけでなく、常日頃から私も声を掛けようという気持が湧きおこるのだが、いつのまにかしぼんでしまい情けない。

 

今日出かけた先は我が家から徒歩15分くらいかかるのだけれど、途中どのルートを通っても郵便ポストがない。それでももしかしたらうっかり者の私が、コンビニの前などの物を見落としているかも知れないと思って、投函する封書を持って出かけた。幸運なことに帰り道の途中に配達中の郵便屋さんがいたので、「すいません」と駆け寄って郵便物をお願いした。

 

こちらは民生委員の会長さん宛ての提出書類だ。徒歩20分くらいのそのお宅に、以前は歩いて届けに行っていたのだけれど、去年股関節の状態が悪かった時はどうしても行くことができず、苦肉の策で郵便で届けることに思い至り、以来どうも横着になってしまった。

 

日々テレビ画面の中には不愉快なおじさんたちがあふれているが、今日は見知らぬおじさんの笑顔に、爽やかな日がさらに気持ち良い日になり、笑顔の効用に気付かせてもらった。性別も年齢も見た目も関係ない。誰でも、計算や欲得のない笑顔は気持ちの良いものだ。

 

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写真は全てまとめサイトNAVERさんより