よんばば つれづれ

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病気ではないけれど胸が苦しい

思うところあって、ずっと意識的に政治の話題はなるべく避けている。だから「社会のこと」のカテゴリを見ても、熱心に駅前でのスタンディングに参加していた頃を思うと、直接政治について書いているものはかなり少なくなっている。

 

それでもと言うか、だからこそと言うべきか、あまりに胸が痛く苦しい。今日の『報道特集』は未明に成立した「改正入管法」に関連する、外国人労働者の実態について取り上げていた。ろくに説明もないまま危険な機械の操作をさせられ右手の指を失った男性や、契約時に聞いていた給与と全く違う現実や外国人労働者ということで先の見込みもないことに絶望し、自殺を図った女性などがインタビューに答えていた。

 

有権者の圧倒的支持で当選した知事がどんなに拒否しても、強行しようとする辺野古の土砂投入。アンダーコントロールと言った福島など、言った当人はもうすっかりきれいに忘れ去ってしまったようだ。自分の周囲のハイソサエティの人間しか、日本国民だとは思っていないような人でなしの政治が横行している。軽減税率だのポイント還元だのと、選挙を意識していちおうバラマキだけはする。

 

日本の有権者はこんなになめられているのにイカリもしない。かく言う私も、ふつふつとたぎる憤懣をどうすることもできずにいる。何もしないのなら、思考停止して流されている人々と同じではないかという自嘲や自責も加わる。

 

ハテヘイさん(id:hatehei666)も昨日のブログで、「あまり深く考えすぎるとストレスになる。こうした野蛮な政権を早く引き摺り降ろして下さい!というのが、私の切なる祈りである。」と書いていらっしゃるが、私も祈ることならできるので、せめて祈る。信仰を持たない私の祈りは、あまり力がないかも知れないけれども・・・。

水道事業の民営化 - ハテヘイの日記 

 

 

幸いなことに私自身はのんびりと日々暮らせているが、辛い状況に置かれた人たちのことを思うと、無力な自分が情けなく、胸の痛みもいや増す。それなのに、せっかく弱者のために大きな力をふるえる立場にある人々が、少しもそうした方々への想像力や共感力を持たないように見えるのが残念でならない。

 

江戸時代「水飲み百姓」という言葉があった。あの時代、水はタダだったろうが、水道が民営化されたら「水も満足に飲めない庶民」となるのだろうか。

 

 

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