よんばば つれづれ

現在はこちらで書いてます https://hikikomoriobaba.hatenadiary.com/

図書館のイベント「そうだ、ナカムラさんに聞いてみよう!」に参加

豊橋市中央図書館の「そうだ、ナカムラさんに聞いてみよう」というイベントに参加した。ナカムラさんとはノーベル文学賞の発表時になると、ハルキストが集まって待つことで有名なブックカフェ「六次元」の店主ナカムラクニオさんのことだ。だから、このイベントのタイトルも、村上さんの人気サイト「そうだ、村上さんに聞いてみよう」をもじったのだろう。

 

前半はナカムラさんのトークだけれど、始めに「何に興味を持っていますか?」ということで30人ほどの参加者一人ひとりに発言を求めた。結構饒舌に語る人もいるし、しかもその話にナカムラさんが興味を持つと質問をはさんだりもするので、この部分だけでもかなりの時間だった。

 

そのあといよいよナカムラさんへの質問。今度はさっきと逆の順番で、また全員に聞いていき、すべての人にご自分の知識や経験から答えていかれた。ほとんど「パス」と言う人はなく、みなさん何かしら質問し、こういう時に起こりがちな気まずい沈黙が全くなかったのは少々驚きだった。

 

短い休憩をはさんで、後半は椅子を円形にして、各自持参した(原則として図書館から借りた)本の紹介となった。古今のフィクション・ノンフィクション・漫画・絵本とバラエティーに富んだ本が紹介された。

 

私はちょうどリクエストして届き、読み終えてもいた鴻上尚史さんの『青空に飛ぶ』を紹介した。この本については、また改めて書きたいと思う。

 

 

本を読むことは好きだけれど、ひたすら自己流に読んでいるだけで、今まで読書会のようなものに参加したことがなかった。実は今回も自分から興味を持って申し込んだのではなく、去年の田原市の図書館の企画「歌う図書館」と同じように、何かスタンディングの活動のヒントになるものが得られるかもしれないから、参加してはどうかと”言い出しっぺ”に誘われたのだ。

 

ナカムラさんの話だけでなく、参加者の中にもユニークな人がいて刺激を受けたが、今日一番印象に残った話は、ナカムラさんが意外に人気が高い企画として紹介してくれた「暗闇読書会」だ。ろうそく1本分くらいの灯りが良いとのことで、暗さは人の心を開放的にし、明るかったら出ないであろう話が引き出されると言う。示唆に富むアイデアだと思った。

 

去年の田原市図書館に比べると、建物自体の魅力は言うに及ばないが、企画力にしても宣伝力にしても、残念ながらまだまだ一歩も二歩も遅れていると感じた。全体的にお役人臭さが強い。平成33年度の開館を目指して現在準備中の「まちなか図書館」ができれば、図書館に対する市民の関心も高まり、スタッフも互いに切磋琢磨して良質な図書館になっていくだろうか。期待したいところだけれど。

 

 

f:id:yonnbaba:20180325203240j:plain