親知らずを抜いてからのこの一週間、ずっと体調不良だった。熱っぽく(でも検温すると熱はない)頭は重く体はだるい。そして普段安全速度の定期運行のものが、この一週間は不定期超特急運行だ。シャワートイレに直していて良かった(びろうな話ですみません)。
何か内科的な要因ということも考えられるけれど、とにかく起点が抜歯なのだからと思い、昨日予約を入れてデンタルクリニックで受診した。まだ抜歯した傷口が一部塞がっていないので、菌を減らすようにしましょうと、うがい薬をいただき、昨日の夕方からせっせとうがいを繰り返している。
すると、不思議や不思議。今日は熱っぽさ、頭痛、倦怠感が解消。痛みもなくなった。お腹だけは、多少軽くはなったものの、まだ解消には至らないが、ずいぶん体は楽になった。すると、この一週間の不具合は、すべて口中の菌の増殖が引き起こしていたということなのだろうか。
人間の口の中には(あの)害虫が持っている以上の多くの雑菌がいるとは聞いているが、通常はそれでも平気で健康に暮らしている。それなのに、歯を抜いたあとに残った僅かな穴のために菌が増えると、それだけでこんなにも不健康な状態になってしまうのか。人体のバランスの妙を痛感する。
もしかしたら、世の中の健康も同じかもしれない。雑菌をゼロにすることなどできないし、むしろそんな社会の方が異常で脆弱なのかも知れない。常に一定数の雑菌が存在しつつも、全体としては健康に機能する。ある割合を超えて雑菌が増殖した時、社会は不健康で危険な状態に陥る。
近頃の世の中を見ていると、どうもある種の菌ばかりが力を強めている気がしてならない。何事も多分バランスが大切なのだ。それなのに、そのバランスをとるべき片方の重要な構成メンバーが、こうまで、積み上げる重りを自ら崩してばかりいるのでは、天秤が釣り合う暇もない。
バランスが大切! (「ネコメンデス」というサイトからお借りしました)