今日の日経新聞によると、今回の地震対応が評価されて内閣支持率が53%に上昇したそうだ。せっかく復調したのに、また熱が出てしまいそうなニュースだ。もうテレビのニュースも新聞を見るのもやめようかという気分になってしまう。
今回の地震対応の、どこを見れば評価できるのだろう。この世論調査を受けた人々と、私の見ている日本は別のものなのだろうか。いまや報道から権力への批判精神が抜け落ちているので、漫然とテレビを見たり新聞を読んだりしているだけでは、「政府よくやってくれてるねえ」ってことになってしまうのだろうか。
今月末に迫った伊勢志摩サミットで、またいいカッコして見せなくてはいけないため、その根回しに、昨日首相はヨーロッパ5か国やロシアなどの訪問のために旅立ったという。舛添知事の外遊で5000万円なら、首相のこの外遊でいったいいくら税金が使われるのだろう。
舛添さんといい首相といい、少しはムヒカさんを見習ってほしい。舛添さんはいろいろ弁解をしているけれど、要するに、自分がお金のバックアップがなければ相手の信頼を得られない程度の人間だと言っているのと同じだ。
私のような庶民がテレビを通して見ていてさえ、この人間が信頼に足る人物かそうでないかは案外感じられる。まして直接会って話すのに、なぜスイートルームでなくてはいけないのか。舛添氏は、経費節減のためエコノミークラスを利用したり、他の大統領の飛行機に乗せてもらったりするムヒカ氏を軽くあしらうのだろう。舛添氏にはその程度の人を見る目しかないのかもしれないが、ムヒカ氏の国連での演説は全世界の感動を呼んだ。ムヒカ氏が、国連にエコノミーで行こうが他の人の機に便乗して行こうが!
ありのままで~♬
自分に自信がないから、何かで権威づけようとするのよね~。