2か月前の今日、安保法制が国会で成立した。だから今日は毎月の集会&パレードの日だ。全国のあちこちでも集会やデモがあったことだろう。
豊橋でも3つの団体共催で集会&パレードを行った。参加者は主催者発表250人。相変わらず既存の団体や政党の人の演説は長くて型通りでだれる。隣にいた社民党の元市議に、今日彼女が話すことになっているとは知らず、「長くてだれますよね」と言ってしまった。だからなのか、彼女は短くて簡潔でとても良かった。
しゃべる人は自己満足や仲間内のためでなく、もっと一般の人の心に訴えるスピーチを工夫するべきだと思う。集会に参加しているものが聞いていて飽きるようなスピーチが、外の人の心に届く訳がない。
ボケボケだけれど、イルミネーションの街を行くデモの列。今日は先導車の中からマイクを使ってシュプレヒコールをしたので声はよくとおっていたが、これがまさに「オールド左翼」という感じのもので、私はとうてい声を出す気になれなかった。
今日の集会の演説でも触れている人がいたが、先週フランスで起こったテロ事件は許せない行為だ。それを巡ってオランド大統領は改憲するとか、もう戦争状態だとか激しいことを言っているし、各国の首脳もぞくぞくと勇ましい発言をしている。
こういうとき勇ましい言葉を言うのは気持ちが良いだろうし、またそれに拍手を送る人も多いかも知れない。大いなる悪役が出現すると、「許さない、断固戦う」と言うと一気に人の心がまとめ易くなるだろう。でも、それでいいのだろうか。
アメリカの9.11の悲劇のあと、世界はいっそうの混迷に陥っている。テロや紛争は収まるどころか激しく深くなるばかりだ。こんなときこそ怒りにかられるのではなく、冷静に立ち止まって、問題を本当に解決することを考えなければ・・・。
大いに参考にしたいニュースをふたつ。
11歳だというのに、何という落ち着きと聡明さだろう。世界中のすべての大人たちが彼女の言葉に耳を傾けるべきだ。
知恵ある生きものとして、人はどう振る舞うべきか、しっかり考えたい。