あいち国際交流はなのき会(http://www.aichinet.ne.jp/hananoki/)さんのセミナーに現地のガイドとして協力した。ユネスコの先輩メンバー二人が引き受けてくれたのだけれど、一人が都合が悪くなり私はピンチヒッターで参加した。
「平和の意味を考えよう」というテーマの中の「戦跡を訪ねて平和を考える」セミナーだそうで、昨年は私たち豊橋ユネスコ協会も見学に行った、豊川海軍工廠を訪ねられたそうだ。今年は「豊橋公園内の戦争遺跡」ということで、いつも小学6年生相手にここを巡る出前授業をしている私たちにお声掛けいただいた。
はなのき会のメンバーは、愛知県内各地で国際交流の活動をなさっている方々で、今日も名古屋や犬山市や知多半島などから、遠い方は2時間もかけていらしたのだそうだ。午前11時豊橋美術館に集合し、まずは豊橋市庁舎13階の展望レストランで昼食、それから公園内の9つの戦争遺跡を巡るスケジュールだった。
ちょうど今日はお城(と言っても元天守閣のあった場所に鉄櫓を復元した小さなものですが)も解放されていたので一番上まで登り、すぐ下を流れる豊川(とよがわ。市の方は「とよかわ」と濁らないが川は「がわ」と濁る)をお城の窓から眺めて、プチお姫様気分も味わっていただくことができた。
公園内を見たあとは、すぐそばにある正ハリストス教会の見学が予定されていた。私たちは役割を終えたので帰っても良かったのだけれど、私は小学生の頃学校の写生大会でこの教会を描いたりはしているけれど中に入ったことはないので、一緒に見学させていただくことにした。
この教会は大正2年に建てられたもので、このあたり一面豊橋空襲で焼け野原になったのだけれど、以前このブログで紹介した豊橋市公会堂(国の登録有形文化財)とともに奇跡的に戦火を逃れ、1984年には県指定有形文化財に指定され、2008年には国の重要文化財に指定された大正ロマンを感じる素晴らしい建物だ。
神父さんから色々話を伺う。
全てのスケジュールを終え、はなのき会のみなさんと別れて家に帰り着くと、暑さの中でもあったためかどっと疲れが出てぐったりしてしてしまったが、素晴らしい教会の中まで見学することができたし、美味しいランチを食べながらみなさんのお話に刺激をいただくこともでき、とても有意義な一日だった。