よんばば つれづれ

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眠れないほどのトラブルが・・・

ゴールデンウィークに来られなかったのをすまないと思っているのか、この週末長男一家が急に来ると言って来た。中学生の孫が部活を終えてから来てくれると言う。いつもなら今ごろもうそのことで頭がいっぱいなのだけれど、今回は「それどころではない」くらい、私の頭を占めていることがある。神経の太い私もさすがにいろいろ思い悩んで、なかなか寝付けない日を過ごしている。

 

いままでブログにも何度も書いてきた映画「スーパーローカルヒーロー」の自主上映会のことだ。最初に会場に選んだ穂の国とよはし芸術劇場プラットに行き、窓口で相談した時、「5、60人規模の映画の上映会をしたいのです」と話した。すると、「では〇〇室がいいでしょう」と言われたのでその部屋ですることにした。それでも心配なので「料金をいただいて(金額は書類にも記入)するんですけど、映画の上映大丈夫ですよね」と念を押した。迷わず「はい」と返事が返って来たので、当然映画上映にも対応する設備が整っているのだと思い安心しきっていた。

 

ところが、である。事前打ち合せなるものに出かけると、技術スタッフの男性が「この部屋のスクリーンはちょっと小さいんですよね」と言うではないか!「えっ、映画上映用になっていないんですか?」と言うと、「なっていません。可動式のスクリーンをセットするんですけど、80インチなんです」とのたまう。私は全身の血がひく思いがした。映画会にも使ったことはまだないとも言うではないか。

 

それで受付の対応のことを話すと、その男性もすまなそうな様子を見せ、どうしてもとなれば壁一面になるくらいのスクリーンをセットすることもできなくはないが、プロジェクターの性能が低いから結局大きなスクリーンの中に小さな映像ということになると言う。それではみっともないだけで意味がない。

 

結局これといった代替案もなく、80インチのスクリーンで上映することでその日の打合せを終えて帰って来た。せめてお詫びに劇場の喫茶で使えるドリンクチケットを付けようかと思うが、観客はあまり入れられないうえにドリンク代で大幅赤字。こんなことなら6000円ほど上乗せして、もう一ランク上の部屋にした方がずっと良かった。最初にスクリーンが小さいという説明があれば、思い切って(そちらは150人から200人規模になる)そういう選択もあった。少々ガランとしたとしても、広い所に少ない人は入れるのだから。

 

そもそも赤字は覚悟の上で始めたのでそれは大したことではない。ただなんとしても残念なのは、良い条件で映画を見ていただけないことだ。見る方に喜んでいただくこと、そればかりを思ってやってきたのに、これではがっかりさせることになってしまうのではないだろうか・・・。制作者にも申し訳ない。

 

考えれば考えるほどもう少し何とかならないかと思い、昨日改めて担当者に電話を入れ交渉した。上司が出張で不在なので明日こちらから電話しますということだった。だから今日は朝からずっと電話が鳴るのを首を長くして待っていた。ユネスコの用事で出かけたが、作業中も時々携帯電話が鳴っていないか注意を払っていた。

 

用事を終えて帰宅し5時まで待ったが電話はない。来ないまま終業時刻になってしまうかもしれない。明日は土曜日だ。先方の返事次第で私の今後の対策も考えなくてはいけないのでしびれを切らしてこちらから電話した。結論は「何もできない」。設備の整っている方の部屋は当日ふさがっていて変更もできないし、経費の補助も不可、チケット購入者に対するお詫びと払い戻しの告知の新聞広告も不可。

 

答えは最初から分かっていたようなものではあるけれど、私はサッサと電話をよこさなかったことに更に苛立ちを感じる。上司にしてもらおうと思っていたのかも知れない。上司は上司でそんなものは担当が自分でしろと言ったのかも知れない。気の重い電話であるのは分かる(でも決して私は声を荒らげてもいないし、冷静に話したつもり)。でも、だからこそ、朝一番で相談して連絡してくるべきだったと思う。そうすれば私の気持ちも随分違っていただろう。悩みにこの不快が重なり泣きっ面にハチの気分だ。

 

 

これで事態を改善することは不可能と決まったので、チケット販売は中止。今までチケットを購入してくださった方には、できる限り事前に事情を伝え、希望する方には払い戻しをする。これに注力しなければならない。本来なら宣伝の追い込みになる所なのに・・・。

 

友人から「結構影響力のある人がポスターを貼ったりチラシを配ったりの応援を承知してくれたから紹介する」と連絡を貰っていたので、事情を話し、残念ながら今回はとても大勢観客を集められる状況ではなく、もう宣伝はしない旨を電話で伝えた。

 

昨日チケットを取りに来てくれた(それもよその市から)友人は納得の上で予定通り3枚を購入してくれた。ありがたい。しかも今日お礼のメールが届き、「〇〇ちゃんが映画を通して一番伝えたいことは何か?ということが大切だし、みんなもそれを知りたいと思う。スクリーンの大きさは二の次だよ。誠意を表せば、〇〇ちゃんのお友達なら、きっとわかってくれるはず!当日、会場で 笑顔の〇〇ちゃんに会える事を
楽しみにしています」という文面に、私は胸が詰まった。

 

私がもっともっと注意深ければ防げたかもしれない。あるいはもっと大胆に100人以上動員する覚悟を持って挑戦していれば、始めからより快適な会場でセッティングすることもできた。周囲の仲間や友人の温かい応援をいただいてここまでやって来たのに、不本意な状態で上映しなければならず、本当に本当に無念だけれど、こうなってしまった今、とにかく私は最善を尽くすしかない。