よんばば つれづれ

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年金受給者に選挙権は与えるべきではない?

刺激的なタイトルだ。言論プラットホーム「アゴラ」で見つけた。

 

agora-web.jp

 

さて、この記事を読んだ方々はどう考えるだろうか。とんでもない?一理ある?

 

私は今まで、一定回数以上棄権した有権者は、選挙権を剥奪(あるい一定期間停止)してもいいのではないかなどと考えたことはあったが、高齢者の選挙権については考えが及ばなかった。けれどもこの記事を読んで一考の余地はあると思った。

 

高額納税者だけから男性全般になり、やがて女性にも認められるという歴史をたどって来た選挙権。年金受給者は基本的に税金を払わず受益のみの人たちだから選挙権をなくすとなると、この選挙権獲得の歴史に逆行するとも言える。

 

けれども、まったく投票するチャンスがなかった昔と違い、年金受給が始まるまではずっと投票でき、その間自分の支持する人を選べるわけだから、全く権利の持てなかったころとは違う。それにどうしても権利を失いたくない人は、年金を辞退すれば良いのだ。

 

これを実施した場合、「選挙のお知らせ」の発送などの経費はどれくらい軽減できるだろう。引用した記事の中にある人口ピラミッドで大雑把に見ても対象は半減しそうな感じだ。郵送料実費と手間が軽減されて人件費も減ることを考えるとかなりの節約になりそうだ。

 

高齢者にとって若い人のことは自分にとってもう通り過ぎてしまって関係ないことかもしれないけれど、若い人たちはやがて誰もが年をとる訳だから、そうそう高齢者に厳しい考えを持つ候補ばかりが票を得るという心配もないのではないだろうか。

 

 

選挙権を18歳からにということを議論するのと同時に、もっともっと選挙というものを白紙の状態から考え直してもいいかもしれない。根本から思い切って変えなければ、投票率のジリ貧、候補者不足、政治とカネの問題、政治家の質の低下などなど、政治を取り巻く現在のもろもろの問題を解決することは不可能だろう。

 

・・・と私がいくらつらつら考えても、とにかく現在の議員先生方が前時代の遺物ばかりなのだから、まるで危機意識すら持ち合わせないのだろう。一票の格差さえちっとも改善されない。「違憲状態」などという手ぬるい判決でなく、「選挙が無効」とまで言われなければ何もしないつもりではないか。

 

 

 

といった次第で、かなりの人が無力感を感じ、選挙に失望してしまうのだよね。民主党の罪は重い。あの政権交代の高揚感は、もう遥か昔のような気がする。

 

 

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映画『卒業』で主人公ベンジャミンが愛する人を結婚式からさらったように、

私たちも魅力的な選挙制度を自らの手で獲得するのだ!・・・なんちゃって。

久々の「懐かしの映画パンフレット」シリーズです。