よんばば つれづれ

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高齢者の自転車

地域の包括支援センターが主催する地域ケア会議があり、民生委員と老人会の代表として参加した。

 

テーマは高齢者の自転車についてだった。警察の方から愛知県下の交通事故について、詳細なデータの資料を見ながら説明があった。自転車事故の件数自体はさすがに一般のほうが断然多いが、死者数になると一気に高齢者の数が増える。とっさによけたり、かばったりができないからだろう。

 

豊橋市の場合、この4月からヘルメットが義務化され、10月からは保険も義務化されるそうだ。きちんと保険をかけている自転車も少なそうだが、高齢者でヘルメットをかぶって自転車に乗っている人など見たことがない。

 

罰則はないというものの、ヘルメットは万一の場合自分の命を守るものだから、次の老人会の例会では使用を呼びかけることにする。ヘルメットの購入代金を2000円まで市が補助してくれるそうだ。

 

私も自分が車を運転していた時には、高齢者の自転車は非常に恐ろしかった。どんな動きをするか予測がつかないからだ。実際、弘前にいた時、信号待ちで停車していたのに、凍結した路面で制御不能になった高齢者の自転車にぶつかってこられたことがあった。納車から数日のピカピカの新車だった(泣、これはホントに泣き!)。相手は年金暮らしの高齢女性で、修理代なんてとても払えませんと言われた(ますます泣き)。

 

今日の会議でも、歩くときは杖をついてやっと歩いている人が、自転車に乗るとシャカシャカ走っていると話題になっていたが、私の周囲にもそういう人はいる。また私自身も、昨年足が悪くなってみて、歩行が困難になるとつくづく不便なことも実感した。タクシーを使うと言っても、徒歩数分のところではさすがに頼みにくい。高齢者ほど自転車が手ばせないという事情もよく分かる。

 

だからこそ、乗らねば暮らせないのなら、安全に乗ってもらう工夫をしましょうというのが、今日の会議の目的だった。警察でも、自転車講習の場を設定すれば、指導の人材はよこしてくれるということだった。市役所の担当課でも、依頼すれば講習会(こちらは座学)をしてくれるそうだ。

 

でも、一番の悩みどころは、問題のある人ほどこういうものに参加してくれないということだ。

 

 

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                      (写真はネットからお借りしました)