よんばば つれづれ

民主主義を機能させる、自立した「ひとり」でありたい

県警防犯活動チームの防犯劇を見る

7月は”社会を明るくする運動”月間で、この地域では毎年この時期に関係団体の共催で講演会が催される。今年は愛知県警の防犯活動専門チーム「のぞみ」の方々が来て、防犯教室をしてくださるという案内だった。

 

先日の朝のあいさつ運動もこの講演会も、各団体ごとに「参加依頼数」なる数字が通知される。動員割り当てだ。強制ではないけれど、講演会はいつも入り口でどの団体に属するかをチェックされるので、ちょっとプレッシャーになる。今日は開会間際に椅子を増設していたほどなので、雨の落ちそうな空模様ながら良い集客ができ良かった。

 

事前に、防犯に関する劇の上演があり当初の予定の市民館では狭いため、小学校の体育館に場所を変更すると通知があった。どんな劇だろう、空き巣などの対策なら劇にはしないだろうから、おそらく振り込め詐欺防止のものだろうと思っていたら、案の定、だった。

 

f:id:yonnbaba:20190706184047j:plain

右は詐欺グループの一員、左は被害者の高齢女性(演じているのはうら若い女性警察官)。これにもう一人詐欺グループの手下の男(帰りにそばで見た素顔は、頼りになりそうな壮年のイケメン警察官だった)と、解説役の女性の4人が本日の「のぞみ」のオールスター。

 

オレオレ詐欺架空請求詐欺、還付金詐欺、融資準備金詐欺などの詐欺の種類の説明の後、息子をかたっての電話と、警察と称して詐欺グループの名簿にあなたの口座があったと連絡してくるものの2種類の寸劇を上演した。かなり演じなれているようすで、ご当地の特産品「ヤマサのちくわ」とか「ブラックサンダー」チョコレートなどの名を入れて笑いを取る。

 

ニュースでは毎日詐欺被害や警告を聞かない日はないし、いわゆる「受け子」を主人公にしたNHKのドラマも作られるなど、世は特殊詐欺予防に大わらわの感がある。金銭の被害にとどまらない事例もあるようで、深刻な問題であることは確かなのだろうが、こうして警察内で「劇団」まで組織して啓蒙に歩く必要が果たしてあるのだろうかと思ってしまう。

 

同じお金をかけるなら、「いじめは立派な犯罪です」というような劇を持って学校を回るなんていうのはどうだろう。ほかにも警察が早めに介入した方が、犯罪を未然に防げたり、深刻化を防げる分野があるのではないだろうか。なぜこうも世の中が高齢者をターゲットにした特殊詐欺予防にばかりやっきになるのかが、私は今ひとつ納得できないでいる。

 

 

(もうひとつ言うならば、真剣に高齢者の被害を減らそうと思えば、その人たちの「寂しさ」を解消しなければだめなのではないかと私は思っている。)