よんばば つれづれ

民主主義を機能させる、自立した「ひとり」でありたい

近ごろテレ東の深夜枠が面白い『きのう何食べた?』

録画したテレ東のドラマ『きのう何食べた?』の第一回を見た。面白かった。

 

小さな弁護士事務所の雇われ弁護士筧史郎(西島秀俊)と、美容師矢吹賢二(内野聖陽)。2人の日々を、史郎の作る夕食をメインに綴っていくらしい。彼は弁護士事務所を定時に出てスーパーで食材を買い回り(底値や店の特徴で使い分ける)、帰宅して手早く夕食を作りパートナーの賢二の帰りを待つ。流れるような手際に、こんなに簡単でこれほど健康的で美味しそうな料理ができるのなら、真似て作ってみようかという気になってしまう。

 

敏腕弁護士で、一か月の食費予算2万5千円としてきっちりパソコンで家計簿をつける史郎と、明るくてお茶目だけれどちょっといい加減な賢二。賢二は美容室のスタッフはおろか、なじみの客にさえも自分たちの生活について話す。一方史郎は事務所のスタッフにも自分がゲイであることを打ち明けていないことから、思わぬトラブルが起こる・・・というような話だった。

 

原作はよしながふみさんの同名のコミックで、講談社の「モーニング」で現在連載中という。『孤独のグルメ』と『おっさんずラブ』(この作品のみテレビ朝日)を合わせたような物語で、しかも豪華なダブル主演で、今後の展開が楽しみだ。

 

もうすぐ終わってしまうようだけれど、今もう一つ楽しみにしている深夜枠のドラマがある。『日本ボロ宿紀行』だ。芸能事務所をしていた父親の急死で、その後を引き継いだ娘春子が、昔ヒット曲を出したものの、今はすっかり落ちぶれている中年の歌手桜庭龍二と、売れ残っている大量のCDをさばくべく、各地を営業して歩くお話だ。

 

若いのに寂れた古い宿が好きな春子は、行く先々でボロ宿と言っていいような古い宿を選んで宿泊する。毎回あちこち(ロケ費用の節約のためか、だいたい関東圏)の実在の旅館やホテルが舞台となる。これが実にユニークで存在感のあるものぞろいで、ドラマの重要な味わいになっている。

 

なんだか日本中がつるつるピカピカ、つんつんトゲトゲしていくばかりのような現代社会で、ぽっかりと、いわゆる昭和的(ちょっと豊かになったけれど、まだ垢抜けるまではいかない頃)な、やわらかな異空間に迷い込んだような気持ちになる。そこで紡がれる人間模様も、同じようにあったかくてホッとする。

 

 

それにしても、テレビドラマの世界では、遅ればせながら、このところマイノリティーの登場人物が大活躍の感がある。俳優さんたちもそうした役どころをいきいきと魅力的に演じていることが多く、こうしてだんだん社会に受け入れられ、なじんでいくのかも知れないと思う。

 

考えてみれば、LGBTだけでなく、もっともっとルーツの違う人たちが出演する作品があってもいい。市井の庶民にすぎない私の一週間にさえ、ヒジャブを被った女性たちが登場する時代だ。ドラマにとどまらず、ニュースショーやバラエティー番組にも、当たり前のように様々な立場の人がいて欲しいと思う。

 

明日は愛知県議選の投票日。この世界は相変わらず男性中心で恐ろしく硬直している。結構年収は悪くないと思うが、愛知県の場合、55選挙区、定数102人のうち、26選挙区の41人が無投票で当選とのこと。毎日テレビで見るロールモデルもう少し魅力的なら、もっと立候補者が増えるはずだと思うのだが。

 

 

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