よんばば つれづれ

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出張買取依頼を体験

紙の資料類の整理のあとも、私の整理熱は衰えることを知らず、どんどん整理・処分は進んでいる。暖かくなったこともあって、寝室や客間の押し入れ(外に出ているものはすでに整理済み)の整理も進む。

 

寝室の押し入れで場所ふさぎになっているのは、一番に着物だ。私自身の物以上に、母の遺したものが多い。結構好きで、いつか着たいと思って残していたが、現在の状況を考えると今後もあまり身につけるとは考えにくいので、思い切って一部を除いて処分することにした。

 

ネットの出張買取業者の検索サイトで、上位の2社に依頼のメールを出したところ、届いた返信メールは差出人名こそ違えど、フォームも同じなら相談用の電話番号も同じ。調べてみると、どちらも経営は同じ会社がしているようだった。結局合い見積もりをとることにはならなかったが、信用はできそうだし、納得いかなければ売らないことにしても手数料も何も発生しないということなので、まずは依頼してみることにした。

 

ということで、早速今朝その業者がやってきた。現在着物の需要があるのは比較的若い世代で、質の良しあしより見た目のカワイさなどのほうに重点が置かれるのだそうだ。母も私も、華やかな着物より渋い着物が好みなので、この基準に合うものが残念ながら少ない。夏と冬の喪服も、どちらも新品なのだが需要も少ないうえに家紋まではいっているので引き取り不可の判定。

 

そんなわけで、引き取ってもらえたのは準備していたものの三分の一ほど。値段もまさに二束三文で、まあ片付くから良しとするしかないが、残った三分の二をどうしよう。切ないけれど、衣類ゴミの日に出すしかないか・・・。

 

業者からの事前の電話の折りに、ついでに処分したい貴金属やコインなどがないかと言われ、以前から処分したくて別にしていた貴金属と、今回の整理で押し入れから思いがけなく出現した、古い硬貨や記念コインも見てもらうようお願いしていた。

 

硬貨などは特に値段のつくほどの物もなくそっくり残ってしまったが、ネックレスや指輪などの貴金属は、まあまあの価格になった。業者はやはりよく分かっていて、着物だけでは大した儲けにつながらないので、貴金属も一緒に査定を受けることを勧めるのだろう。

 

終わってみれば、大して場所を取らない貴金属が片付いて、場所ふさぎの着物が三割しか片付かないという結果だったが、なんだか非常に気持ちの整理がついた気がする。

 

果たしてどんな担当者が現れるのか、それも気がかりだった。近ごろ巷に蔓延する、丁寧すぎて滅茶苦茶な気持ちの悪い敬語を話す人物だったら早々にお引き取り願おうと身構えていたが、言葉も振る舞いも気にならない、今時の若い人にしたら上出来とも言える人だった。

 

家の中が、目に見える範囲はもちろん、隠れた押し入れの中までサッパリしてきて、どんどん心まで軽くなる。次の問題は、着物に勝るとも劣らないくらい場所をふさいでいる「ゆめゆかた」(ガーゼ寝間着)の在庫だ。試しにメルカリに一点出品してみているが、やはりメルカリ利用者層には訴求しないのか、あまり反応はない。もうしばらく様子を見たら、共同出資者の友人にも相談して処分したいと思っている。

 

「ゆめゆかた」とは・・・

yonnbaba.hatenablog.com

 

おそらく、今年中には押し入れの中まで相当余裕のある状態になるだろう。あとは最終問題の、洋服類を半分くらいにするのが到達点だろうか。達成の暁には、もう極力モノを増やさないよう、人生にぜい肉をつけないよう、暮らしていくのみだ。

 

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自分の裁縫箱はとっくに処分し、代わりに残した母の裁縫箱。母の嫁入り道具だろうから、たぶん昭和初期の物。