よんばば つれづれ

民主主義を機能させる、自立した「ひとり」でありたい

地元の楽しい話、悲しい話

市民館に本を借りに行った帰り道、我が団地の端のあたりがいやに賑やかだ。この辺りにこんなに人が集まっていることはまずないことなのにと思い、気が付いた。時期から言って、お隣にある酒蔵の蔵開きだろう。

 

陽気にも誘われ、家に本を置いて覗きに行ってみた。25年も住んでいて、初めてのことだ。この催し自体、3年ほど前に、一緒に下校時の見守りに立っていた相棒の方の話でやっと知った次第。私は呆れるほど近所の情報に疎い。

 

こんな私が珍しく酒造の蔵開きなどに出かけたら、知り合いが店を出していた。アルコールに弱くすぐ顔が真っ赤になってしまう私は、お酒の試飲は遠慮したが、甘酒をいただき、知人が売っていたメヒカリのから揚げと、となりのみたらし団子を買って帰ってきた。

 

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カラッと揚げたて、美味しかった!

 

さて、今度は悲しく残念な話だ。大葉の全国シェア6割ほどという豊橋だが、去る27日豊橋の大葉農家が、ミャンマー技能実習生である女性5人に長時間労働を強いていてかなりの未払い賃金もあるということが報道された。「人間らしい睡眠が取りたい」という彼女たちの訴えはあまりに悲しい。

ミャンマー人技能実習生、不当労働訴え 豊橋の農家:社会:中日新聞(CHUNICHI Web)

 

私はシソの葉大好きだけれど、お店に並ぶ虫食い穴一つない葉っぱを見ると恐怖を覚えるのでなかなか手を出せない。そのうえ、安定的な安値は彼女たちの非人間的労働に支えられていたのだということを今回思い知らされた。

 

少し前に、たしか飼料の値上がりで養鶏農家が大変というニュースだったと思うが、テレビ画面に、体がやっと収まるスペースに入れられたニワトリが、上下左右にズラッとならぶ鶏舎が写った。ニワトリたちはさしずめ卵を産むマシンだ。

 

先日家計簿を整理したときのことを書いたエントリで卵の値段の優等生ぶりに触れたが、その陰にはこういうニワトリたちの悲劇(もちろん養鶏家も大変ではあろうが)が隠れている。卵に限らず、安値安定の鶏肉も同様だろう。

 

 

3月からさまざまな食品が値上げされた。そうしたなかで西友は400品目ほどを値下げするという。このニュースを聞きながら、どうかその値下げの陰に、下請けの中小零細企業や労働者や動物たちの過度の犠牲がないようにと祈ってしまった。

 

実質賃金は長いこと下がり続けている。私たち年金生活者も、わずかとはいえ年々受け取り金額は減少していく。こうしたなかで今年は値上げラッシュの春であり、秋には消費税のアップも控えていて、不安だらけの将来だ。値下げだとか割安な商品と聞けばつい喜んでしまいがちだけれど、きちんと背景まで知るようにして、適正な対価を払う覚悟も持たなければならないと、ニュースを聞きながら考えたことである。

 

ついでながら、いつも利用するスーパーのレシートの金額が、いままで内税表記だったのに、先日利用したら外税に変わっていた。秋からの税率変更、とりわけあのくだらない軽減税率への対応のためだろうと思う。私は家計簿ソフトに一品ずつ入力するので、外税だと非常に煩わしい。これからは「食費」として一括で入力してしまうしかないだろうか。なんだか悔しい気がする、小さな敗北感・・・。