よんばば つれづれ

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半径600メートル圏内の毎日

退院してから間もなく1か月になるが、まだ自宅からせいぜい5、600メートルの範囲で暮らしている。映画館はもうちょっと距離があるが、行けないことはなさそうなので昨日は出かけようかと思っていた。

 

ところが、朝ダンボールを物置に片付けるために外に出たら、結構冷たい風が強めに吹いていて、思わず身を縮めた。で、ああこんな寒い中出かけるより家がいいや!と、あっさり予定変更してしまった。どうもおうち大好き人間で、「出かける」というハードルを越えるためには、相当魅力的な目的があるか、やむを得ないという条件が必要なようだ。

 

でも、こんな私も婚家にいたころは、弘前の街に出かけなければならなくなる用事が生じるのを心待ちにしていた。舅や姑と一緒なので家にいても心は休まらず、何か口実ができて街に出かけたとしても、時間を気にして戻らなければならないのだけれど、それでもお気に入りの喫茶店でコーヒーを飲むひと時はほっとできる貴重な時間で、とても楽しみだった。

 

考えてみると、実家にいた若いころも、週末はどこかに遊びに出かけるより、一週間分の洗濯と掃除を終え、きれいになって気持ちよく整った自分の部屋で、音楽をかけてコーヒーを飲むのが一番の楽しみだった。婚家にいた13年間を除いて、昔も今も私の一番のお気に入りは、スッキリした部屋でくつろぐことなんだなと今更ながら思う。

 

その大切なお気に入りの時間の重要な要素の一つだったコーヒーが、10時のお茶の時間までしか飲めなくなったのは少々寂しい。カモミールティー、ルイボスティーなどを飲んでみているが、まだコーヒーに代わる相棒を見つけられない。

 

 

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お日様が部屋に差し込んでいる、この感じがたまらなく好き。冬の陽は部屋の奥まで届いて、とりわけのどかな気分になる。これだけでしみじみ「幸せだな~」と思える、シアワセな人間だ。