よんばば つれづれ

民主主義を機能させる、自立した「ひとり」でありたい

人工関節置換手術&初入院体験!

10月8日長男に送られて入院し翌9日に手術、10月23日次男に迎えられて退院した。股関節の人工関節置換手術の場合は、手術から二週間というのが病院の標準モデル。その標準通りの退院となった。

 

途中、担当医にも看護師さんたちにも、回復が早いとか順調とか言われたので、このようにいかない患者さんも少なくないのだろう。実際、私より先に入院していて、私が退院するときまだいらっしゃる方が何人もいた。患者さんの多くは七十代や八十代なので、年齢的なことも大いに関係するのだろう。

 

それでも私の入院していた整形外科の病棟は入退院のサイクルが短く、手術のあと多少の遅い早いはあっても、基本的に回復して退院していく患者ばかりなので、病棟全体が明るく活気があったように思う。

 

 

入り口のドアで付き添いの長男と別れ、生まれて初めて入った「手術室」という空間。中は周り全てがステンレス製のアパートメントのよう。廊下の両側にずらっと手術室が並んでいた。その中の一つに入り、狭くて高い手術台に上がる。ドラマで見たような無影灯(?)が目に入る。驚くほどたくさんのスタッフが周囲で立ち働く。やがて麻酔が始まり、じきに意識はなくなった。

 

目覚めたのはリカバリールームらしい。ここでも多くのスタッフに囲まれている。目は見えているが、まだ半分寝ぼけているような状態だ。すぐに猛烈な吐き気が襲ってきて、そばの方に言うと受けるものを持ってきてくださったが、幸いそのまま治まった。深呼吸してくださいとか寒くないですかとか、時々声を掛けられる。

 

自分ではそれほど長い時間がたったようには思わなかったが、リカバリールームにも何時間かはいたらしい。9時半手術開始で、居室に戻れたのは午後2時だった。待っていた息子には長かったことだろう。

 

前日の夕食後から「絶飲食」となって、手術日は朝も昼も食事抜き(点滴で栄養補給はされているが)なのに、この日の夕食はさすがの食いしん坊の私も食欲がなく、ほとんど食べられなかった(んが!このあと退院までほぼ100パーセント完食)。

 

夜は、手術した部分や、背中から管で薬を入れているためそこが当たる感じで痛み、飲み薬や座薬の鎮痛剤を使ったが、眠れなかった。何年か前から年のせいか枕が変わると眠れない傾向も出ているので、この後も眠れず長くつらい夜が続き、観念して一週間過ぎたあたりから睡眠導入剤をいただいた。まとまって眠れるのは2、3時間だったが、そのあとも何度も目覚めながらも合間あいまは眠れるようになり、夜のつらさは大分軽減した。

 

筋肉の衰えやエコノミー症候群などの発症を防ぐため、なるべく早く患者を動かしリハビリを進めるということで、手術翌日にはベッドから車椅子への移乗を練習し、二日目からはリハビリ室で理学療法士の指導の下リハビリが始まった。車いすから歩行器そして杖歩行と、目に見えて機能が回復していき、リハビリという言葉こそ知っていたが、その真の力や重要さを強く実感した。そして若いスタッフたちに心から感謝と敬意の念がわいた。

 

二週間の入院生活の大半を四人部屋で過ごしたが、患者仲間と話すことで得る知識もあり、また退院してしまえば関係の切れる者同士の気楽さもあって、その人の人生のかなり立ち入ったさまざまを聞くことができたりで、なかなか興味深く楽しかった。

 

その患者仲間からの情報のひとつに、「今の手術はボンドでくっつけてしまうので抜糸ということがない」ということがあり、後日看護師さんに伺うと、深部の方はまだ縫うが抜かなくてもいい糸を使い、表層部は縫っても一針か二針で、やはり医療用ボンドを使うということだった。確かに、私も数日後の医師の傷口の観察時には、パチンと一箇所糸を切られたのみだった。

 

看護大学を併設している病院なので、途中実習の学生さんが付いたのだけれど、なんだか結構波長の合う子で、彼女が帰ったあと喉がカラカラになっているほど、患者と看護実習生の関係以上の様々な話をしてしまった。都合で途中から他の患者さんに付くことになり、私とはたった二日間の付き合いだったが、その後も必ず朝と帰る前とに顔を見せてくれて、退院の日も挨拶に来てくれて感激だった。

 

この学生さんに「退院したらまず何をしたいですか?」と聞かれとっさには思いつかなかったが、そうだ、家に帰ったらまず花を飾ろう!と思った。

 

お産以外では人生初の入院体験。思い切り楽しむぞと思って臨み、その通り、夜ぐっすり眠れないつらさはあったものの、開き直って夜が明ける空の美しさを観察したり、上げ善据え膳の食事や同室の人たちとの会話を楽しみ、読書も目いっぱい楽しんだ。

 

関節周辺の組織が再建されるまで、脱臼予防のため避けなければならない体位も多いうえ、まだしたくてもできない姿勢も歩行時の痛みもあり、家に戻ったものの当分は半人前の生活だ。ボランティアなどの活動も、まだしばらくは休ませてもらおうと思う。

 

おととい、送ってくれた次男と大笑いする楽しい時間を持ったあと、いざ一人で残されると、本当にこれから一人でやっていけるのだろうかと少々気持ちが弱くなってしまった。けれども、昨日かかりつけの整形外科の先生に退院の報告に行ったら、大らかで気さくな先生に励まされ、リハビリの運動をしながら看護師さんともいっぱい話して気持ちが楽になった。

 

 

こうして、半月ほど休んでいたブログにも向かう気持になった次第です。この間、多くの方にご心配や励ましをいただき、どんなに慰めになったか知れません。心から感謝申し上げます。

 

帰宅すると、ポストにたまった郵便物の中に友人からの葉書があり、一昨年私と同じ手術をした人が、近々フラダンスを踊りに(見るのでなく)ハワイに行くそうだという元気の出る情報とともに、「”よんばば”お休みなのはとてもさみしいです」と書いてくれていたのがとても嬉しく、励まされました。

 

皆様、これからまたよろしくお願いいたします!

 

 

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お花屋さんでなく、スーパーの花売り場の物なのでイメージ通りとはいかなかったが、退院してからしたかったこと、「花を買ってきて飾る」を本日果たした。