よんばば つれづれ

民主主義を機能させる、自立した「ひとり」でありたい

ジャンプの編集部員になりたい

『ジャンプ編集部をのぞき見!』というNHKの番組を見た。今年創刊50周年を迎えた週刊少年ジャンプの編集部に、なんと100台の固定カメラを設置して撮影したというドキュメンタリーだ。

 

私は小学校入学前こそ大変な漫画読者だったけれど、それ以降はあまり読んでいないし、まして男の子向けの「ジャンプ」は、息子たちが中学生と高校生の時に、二人が交互に買って読んでいたのを、時々見せてもらって興味を引く数点の作品を読んで、彼らの話に加わったことがあったくらいだ。

 

ただ、「どこそこの本屋さんはお婆さんがやっていてよく分っていないから、発売日より早く店に並ぶ」などという情報が男子高校生の間を駆け巡り、みな目の色を変えて、「ジャンプ」を一日でも早く手に入れようとするほど面白いのだという話を、彼らから聞いていた。

 

その程度の知識しかなくてこの番組を見たのだけれど、なるほどこの雰囲気だからこそ、そのような面白い雑誌が生まれるのだなあと感心した。なんともゆるいと言うか、自由と言うか、職場とか上司部下といった雰囲気がないのだ。上司に対してそんな態度そんな言葉づかいでいいの?と、見ているこちらがハラハラしてしまう。でも上司はそんなこと全くお構いなし。

 

ただ、月一回(だったかな)の、新しく採用する作品と打ち切りにする作品を決める会議の場面だけは、担当編集者たちの胃の痛みさえ伝わってきそうな緊張感があった。

 

雑誌の編集室というものは何処もこんななのかもしれないが、もう部屋全体がカオスで、どの編集者の机も、キーボードも埋もれてしまうほどの雑誌や資料の山だ。引き出しまで物があふれ、きちんと閉めたのはいつのことだろう・・・と思われる人もいる。整理整頓好きの私には非常につらい風景のはずなのだが、見ていて不快になるどころか、とにかく楽しくて、ところどころ一人で吹き出してしまったし、できることならこの中のメンバーになりたい!とさえ思ってしまう始末だった。

 

こうした番組で、映像を見ながら芸能人がしゃべるのは不快なことが多いが、この番組のМCのオードリーのコメントは的確で、特に若林さんの見方は鋭さを感じさせるものがあり、ますます好感を持った。 

 

 

ジャンプ編集部のこのゆるさは、もちろん仕事の性質にもよるのだろうし、社外の人と対したり、求められる場面では、ちゃんと社会人としての態度がとれることも必要だろうが、良い仕事のできる条件という面で、示唆に富んでいると感じられる興味深い番組だった。

 

 

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(写真はツイッター上から拝借しました)