よんばば つれづれ

民主主義を機能させる、自立した「ひとり」でありたい

盲ろうの人たちのグループホーム!

久々に『バリバラ』を見た。「日本初の盲ろう者グループホーム」の紹介というので興味を覚えた。

 

盲ろう、音のない暗闇だ。その中で暮らすのは、どんなに不自由で心細いことだろうと思う。ちょっと脚が不自由になったくらいで泣きごとを言っている自分が、実に恥ずかしくなる。

 

視覚と聴覚に重複障害のある“盲ろう者”は全国に少なくとも1万4千人いるが、その多くは、自力では情報入手や外出が困難なため、自宅や障害者施設で引きこもりがちな生活を送っているという。そんな盲ろう者が地域で暮らす拠点として、去年3月、大阪に日本初の盲ろう者グループホームが開設された。自立を目指し、支え合って暮らす住人たちの生活に密着!盲ろう者が当たり前に地域で暮らしていくには、何が必要か、考える。

                     (番組のホームページの紹介文) 

 

番組で紹介されたグループホーム「ミッキーハウス」で暮らしているのは、20代から60代までの10人。住人が一人でも自由に移動できるように工夫された建物で、24時間常駐の支援者のサポートを受けながら、自立した暮らしをしている。

 

今回は、一番若い住人のあかねさんのサプライズ誕生日会を、みんなが楽しめるものにする工夫が紹介された。通訳介助者の不足から、いま何が行われているかも分からない参加者がいるまま会が進行し、いつプレゼントが渡されたのかさえ分からないうちに終わってしまう・・・というようなこともあったのだそうだ。一人に一人ずつ介助者が付けば問題はないのだけれど、それでなくても少ない介助者の都合をつけることは、とても無理なことらしい。

 

あかねさんに内緒の事前の相談で、いろいろなアイデアを出し合い、当日は大成功。みんな一緒に盛り上がって、楽しく過ごせたようだった。

 

グループホームでの普段の生活の様子も、番組のスタジオでも、盲ろうの方たちの自信の感じられるたたずまいと明るさが心地よかった。

 

『バリバラ』は、ハンディキャップのある方を全く対等に扱っていて好きだ。何年か前に初めて見たときには、かなり衝撃を受けた。日本のメディアでは、どうしてもお涙ちょうだい式に扱われることがほとんどだったから。障碍があるのは不自由ではあるが、不幸ではない。そしてその不自由さも、社会の寛容さとマンパワーや補助機器の開発で少しずつ克服していける。

 

おりしも、省庁の障碍者雇用の水増しが問題になっているが、テレビ局などはどうなのだろう。裏側で働いている人はいるのかも知れないが、ときにはアナウンサーなどの画面に出てくる人の中に、車椅子使用者がいたりしてもいいのではないだろうか。

 

乙武氏は、かつて著書の内容の明るさで驚かせてくれて、その後のスキャンダルによって、良くも悪くも世間の障碍者に対する偏見を打ち破ってくれたが、ようは実際に会い、話し、付き合えば、みんな同じ人間だということが一番よく分る。見慣れること、付合い慣れることが大切だ。

 

障碍のある人も、LGBTの人も、気軽に自由に社会参加ができ、みんなの心の垣根がなくなって、不自由さは先進機器と、人間のちょっとずつの気配りや手助けで乗り越えていける社会になったらどんなにいいだろう。

 

 

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今日のスタジオの様子